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zm「間違えてたってどういう意味や？アンタは何を間違えてん」
険しい表情ではあったが静かにゾムが問う。
その問いに香音の視線がゆらゆらと迷うように動き、拒否するかのように閉じられた。
ka「……ごめんなさい。今は、まだ…話せません」
zm「何で話せへんの？アンタが話してくれたら色々解決する事もあるんちゃうんか」
ka「……」
無言になってしまった香音はこちらをチラリと伺う。
…私が何か関係してるのだろうか…？
…ここは切り込んで行くべきか…？
『…香音。これ、貴女がうちのポストに入れたの？』
私に送られた手紙と写真を見せる。
ゾムも香音も目を見開いて驚いていた。
zm「は？A、お前これ…」
ka「…こ、れ…。これがAの家に…？」
『うん。あと同じ日に学校の掲示板に生徒会を誹謗中傷するような写真や張り紙もあったんだけど、それは？』
ka「……」
私とゾムが見守る中、数秒彼女は考え込んでゆっくりと口を開いた。
ka「…どっちも、私じゃ…ない。信じてもらえないかもしれないけど…。…鬱さんを…敵視してたのはAも知ってると思うけど…でもこんな事、しない…。…A」
『うん』
ka「鬱さんが…生徒会の人たちが、大事…？」
『うん、大事だよ』
そう答えれば、それまで青褪めていた香音の表情が何かを決意したようなものに変わる。
わからないけど…このまま行動させてはいけない気がした。
ka「…わかった。それじゃ―」
『香音』
ka「？」
『一人だけで動こうとしないでね。今皆が調べてくれてるから。誰かが傷ついたりするの、もう見たくないから』
ka「！……ごめん、なさい」
『？』
ka「私…前世の記憶、あるの…。…大事な人がいた。私はその人のメイドをしてて……それで、大事な人を鬱さんに取られそうになって…それで、焦って…間違えた。だから転校初日、彼を見てつい…」
『！！』
ka「ごめんなさい…。今は、ここまでしか…」
zm「なら、約束してや」
ka「？」
zm「近いうちにちゃんと全部話すって。こっちは少しでも情報が欲しいねん」
ka「ゾム、さん…。わかりました…」
未だにゾムの表情は険しかったが、香音への敵意は幾分か和らいだように見えた。
この手紙…私に不信感を植え付けようとしたのかもだけど、香音の仕業に見せかけようとしたのかもしれない。
昼休みも終わりが近づいたので、今話した事は口外しないようにお互い約束して私たちは教室に戻る事にした。
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淋(プロフ) - ブバルディアさん» 確認くださってありがとうございます。もしまたおかしな表現等ありましたら遠慮なく仰ってください。読んでくださってありがとうございますo(^-^)o (2020年7月15日 18時) (
レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - はい。私から見て特に違和感はありませんでした。 (2020年7月15日 18時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ブバルディアさん» 初めまして！ご指摘のコメありがとうございます！いえいえ、こうやって間違っている箇所をちゃんと指摘していただけるのはとてもありがたいので助かりました！ご指摘いただいた箇所は修正させていただきました。これで大丈夫でしょうか…？ (2020年7月15日 17時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメから指摘ですみません。ネタバレになるようであれば、消していただいて構いません。更新頑張ってください。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメ失礼します。欠けた記憶のut先生sideに『色めき立つ』という表現がありますが、それは好意的な盛り上がり、みたいな意味だったと思います。見た感じ好意的とは違うようなので、『騒めく』とか『厳しい顔つきになっていく』みたいな表現が合っていると思います。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年6月22日 18時
