【wrwrd】転生してもやっぱり表情筋は動かない4【学パロ】

待ち人、会えず ページ33

結論から言うと、トントンには会えなかった。
インターホンを鳴らすと彼のご両親が出て、お見舞いに来たことを伝えたのだが既に寝てしまっている為今日は遠慮してほしいと言われてしまった。
とりあえずちゃんと寝れてはいるのだろうか…？

zm「なぁマンちゃん？…トントン、ほんまに寝れてると思うか？」

os「…たぶん嘘は吐いてないと思うわ。…ただ、トントンがちゃんと自然に寝たんかそれとも強制的に寝かせたのかはわからんけど」

悪夢を見て寝れていないのなら睡眠薬とかで寝かせたって事だろうか…。
でも、それだとまた悪夢を見てしまうんじゃ…？

zm「大丈夫なんかなトントン…」

os「心配なんはわかるけど、俺もお前も明日からやる事あるんやし、そっちに集中せんとあかんで？」

zm「わかっとる、わかっとるけど…」

悪戯が好きで人が苦しんで食べている顔を見るのが好きで…。
そんなゾムだけどそれは仲間が大好きだから、構って欲しくての行為。
彼はとても仲間を大事に思っている。
やっぱりトントンの事は気になるんだろう…ずっとシュンとしていた。
少しでも彼を元気づけてあげたい。

『ゾムさん、トントンさんの事は任せてください！今日は会えなかったけどまた明日行ってみます』

zm「真白…。おん、頼むわ」

『はい。…ゾムさんはやっぱり仲間思いなんですね』

zm「そんな事あらへんよ」

os「いやいや、そんな事あると思うで。なー？Aちゃん」

『ですです。ゾムさんは…とても繊細で仲間を大切にしている優しい方だと思いますよ』

zm「ちょ、やめてえや…照れるやんか」

os「見えないけど絶対今真っ赤やで！」

『ふふっ』

いつもはからかう側のゾムを二人でからかいながら歩いていると、二人と別れなければならない場所まで来てしまった。
また明日、トントンのところへ行って二人には早めに連絡を入れよう。
…と、見知った顔が分かれ道に居る事に気付く。

zm「シッマに…ぺ神？」

kn「おう、早かったな！トントンどやった？」

os「こんなとこで待っとるんやったら一緒に来ればよかったんに」

kn「大人数で行っても邪魔になるやろ？んで？」

『ご両親がいて、もう寝たんだって』

pe「……」

kn「そーか。オスマンとゾムここで分かれるやろ？A送ろうと思って待っててん」

os「…。そんなら俺らはここで分かれよか、ゾム」

zm「お、おう…？」

困惑した表情で付いていくゾム。
マンちゃんの様子が気になりながらも私は岐路に付いたのだった。

ゾム　zm side→←▽

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