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『記憶の、蓋…？』
em「何人も思い出し始めて、何度も記憶が戻ってきているせいかと…。たぶん、ですが」
ut「Aちゃん、もう大丈夫なんか…？」
『うん、もう治まったよ』
頭痛はもう治まっていたが…疑問が生まれてしまった。
話しておいた方がいいかもしれない。
『前世でね…大先生が、今と同じように私が作った料理を褒めてくれたとこが流れてきたの』
ut「ああ、あったなぁ確かに」
『ただ途切れ途切れで…。そのすぐ後に、誰か…ううん、香音と口論になってるところが流れてきたんだ』
ut「え…？」
em「…口論の理由はわかりますか？」
『ううん…何か香音が[貴方にあの方はふさわしくない]…とか言ってた』
em「あの方…？」
大先生は顔を顰めて考え込んでいる。
だが少ししてゆるゆると首を振った。
ut「…あかんわ、思い出せん」
em「それも何か関係があるのかもしれませんね。その感じだと…香音さんは誰かに執着していたんでしょうか」
『うーん…。でも私に言ったんなら好きな人とかなりそうだけど、相手が大先生だからなぁ…』
ut「尊敬しとる人、とかそんな感じか…？んー……とりあえず今考えてもわからん、か…。ただこんなふとしたことで記憶が戻るようになっとるなら、これからはAちゃんの体調も気をつけんとあかんな」
…確かに、学校でこんな事になって倒れたりなんかしたらまずいのかも。
ただそれも、考えてもどうしようもない事だ。
『とりあえず今日はもう寝ようか？明日も早いし…』
em「そうですね。あ、食器洗うの手伝います」
『ありがとう！じゃあ大先生、お風呂入ってきちゃう？』
ut「せやな、そうしよかな。…お泊りセットがあるのある意味怖いわ」
いつ私の家に泊まりに来てもいいように、うちには皆のお泊りセットがワンセットずつ置かれていたのだった。
その時、私のスマホがピロン、と通知を告げた。
見てみればマンちゃんからのメッセージが。
『マンちゃんから、明日お茶会しませんか？だって』
em「いいですね。明日は生徒会もありませんし」
『ただ…エミさんと……大先生も一緒に、って』
ut「…え？」
em「…それはどういう…？」
『話を聞きたいって。…どうする？』
ut「…受けてええよ」
私はマンちゃんにOKの返事をしてスマホを閉じた。
エミさんはわかるが何故大先生も一緒になんだろう。
em「(まさか網川さんの執着の対象は…。彼女に会って蓋が緩んだ？それにオスマンさんの呼び出し、ひょっとして…)」
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淋(プロフ) - ブバルディアさん» 確認くださってありがとうございます。もしまたおかしな表現等ありましたら遠慮なく仰ってください。読んでくださってありがとうございますo(^-^)o (2020年7月15日 18時) (
レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - はい。私から見て特に違和感はありませんでした。 (2020年7月15日 18時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ブバルディアさん» 初めまして！ご指摘のコメありがとうございます！いえいえ、こうやって間違っている箇所をちゃんと指摘していただけるのはとてもありがたいので助かりました！ご指摘いただいた箇所は修正させていただきました。これで大丈夫でしょうか…？ (2020年7月15日 17時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメから指摘ですみません。ネタバレになるようであれば、消していただいて構いません。更新頑張ってください。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメ失礼します。欠けた記憶のut先生sideに『色めき立つ』という表現がありますが、それは好意的な盛り上がり、みたいな意味だったと思います。見た感じ好意的とは違うようなので、『騒めく』とか『厳しい顔つきになっていく』みたいな表現が合っていると思います。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年6月22日 18時
