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gr「ああ、そう言えばまだ言っていなかったな。お前には遊撃隊の隊長を任せたい」

『……はい?』

え、聞き間違いだろうか?
隊長?
副隊長ではなく?
チーノ様も副隊長からだというのに私がいきなり隊長?
え、本気ですかこの人?

gr「何だ、不満か?」

『いえそういう訳ではなく…。私は軍経験もない一般人です。なのにいきなり隊長というのは荷が重いのではないかと…』

gr「そうか?俺はそうは思わないが」

ええ〜…。
どこから出てくるんだこの自信は…。
まぁそうでなきゃ総統やってないのかもしれないけど、それとこれとは別だ。
いきなりただの町娘が隊長だなんて、隊員になる人だって納得いかないだろう。

『あの…さすがにそれは誰もついてこないのではないでしょうか…。いきなりぽっと出のやつにあれこれ命令されるのは嫌でしょうし…』

tn「Aさんの言う通りやでグルさん。さすがにちょっと無理ありすぎちゃうか」

gr「む?だが今までもそうやって幹部になったやつは何人かいるだろう?軍にいなくてもいきなり隊長になり、だがちゃんとやれていると思うが」

今までもあったのかこんな無茶ぶり…。
トントン様も大変だな…。

tn「そうやけど、今回は女性なんやぞ?批判はきっと今までの比やないやろ」

gr「ふむ…。よし、ならばAよ」

『は、はい』

gr「明日、そこのゾムと模擬戦闘をしてもらう。その結果で考えようではないか」

…はい?
模擬戦闘?
しかもゾム様って確か国でも随一と言われた手練れだったような…。
いきなりそんな事言われてあちらだって嫌だろうとゾム様の方を見れば、しかし当人は凄くキラキラした目で総統様を見ていた。

zm「マジで!ええんかグルッペン!!」

gr「ああ。Aもそれで異論はないな?」

いやありまくりやん。
なんて事も言えず、まぁそれで気が済むならと了承する。

『わかりました』

gr「よし、では―」

kn「ちょお待てやグルッペン」

締めようとした総統様の言葉を遮ったのは先ほど視線が痛かった一人、コネシマ様だ。

gr「む?なんだコネシマ」

kn「その模擬戦、俺も参加させろや」

え、何言ってるんですかこの人。

sha「じゃあ俺も」

待て待て何言ってるんですかこの人達!

gr「ふむ…。どうだ、A?」

丸投げ!?
私は頬をひくつかせながら(それもわからないんだろうけど)了承するしかなかった。
ダメなんて言えない、怖い。

『…わ、わかりました…』

まぁなるようにしかならないよな、うん。

幹部棟→←▽



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作品ジャンル:ファンタジー
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(プロフ) - myuさん» コメントありがとうございます!そんな風に気に入っていただけて私も凄く嬉しいです!このシーンは私もお気に入りなのでo(^-^)o こちらこそありがとうございます!!これからもぜひ読んでいただけたら嬉しいですo(^-^)o (2020年7月17日 22時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
myu(プロフ) - この、tnさんに向かって主人公が啖呵を切るシーン、すごい好きなんです。。どうしても抑えきれず、コメントしてしまいました。いつも、ありがとうございます!何卒、これからもよろしくお願いします!! (2020年7月17日 20時) (レス) id: 06bde988df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月24日 21時

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