恋とは何者か。 2nd season __kishi yuta__ (ページ6)

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彼との約束の日、

いつもより仕事が

早く終わりそうだったから、

『今日18時には会えるかも。』

と、連絡をした。

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『了解！』

今日は一日フリーな彼は

すぐ返事を返してくれた。

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前テレビで見た事あるけど、

本当に彼は返事を溜めちゃうタイプなの？

っていうくらい速くて

でもそれが

私だけが知る事のようで

嬉しかった。

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絶対、残業しないと決めて

休憩時間も少し返上して没頭した。

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定時の17時過ぎには仕事が終わり、

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彼の待つお店へ

急ぎ足で歩いた。

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早く会いたい____

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彼に溺れる私は

どんな風に映ってるのか気になり

横に並ぶビルの窓ガラスに映る

自分を見た。

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いい顔、してるかな？

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してれたら、いいな。

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お店の前に着き、

ふっ、と一息吐いてから

扉をあける

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何度もここに通っている私達に

店員さんは、もう気付いてるようで

「あちらの奥になります。」

と慣れた手つきで奥へと促す。

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「ギリギリになっちゃった..

おつかれ、さ、ま。」

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開いた口が塞がらなかった。

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岸さんの隣には、

見覚えのある、

永瀬さんが座っていた。

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びっくりした気持ちと、

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2人きりじゃないんだ、

っていう気持ちで

よく分かんなくなって、

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岸「おつかれ！

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廉がさ..

どうしてもっつって、

本当ごめん！」

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「ううん、!

全然いいの。

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でも、

知ってたんだ？」

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彼はそういうタイプじゃないから、

誰にも言ってないと思ってた。

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お互い芸能人だから、

周りに言っちゃうなんて事は

無いと思うけど

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それより、

素直に嬉しかった。

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恋人の友達に私を紹介してもらえることが、

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嬉しかった。