40話 ページ42
『……なんだ、これ…』
布を被せた人であろうものを抱えている五条
そしてその周りを囲むように笑顔で手を鳴らしている人達
それを見ている傑
その光景は誰から見ても異質だった
五「…!オマエ、」
俺を見るなり五条は目を見開いた
『えっ?や…、五条…それ…』
いつもみたいに上手く口が回らない。目の前の奴は五条悟…なんだよな…?
困惑する俺に傑は「戻ろう」と肩に手をポンと乗せてきた
五「………傑、コイツら殺すか?」
夏「いい。意味がない」
そして五条は俺の問いかけに何も答えることはなかった。でも俺だって分って聞いたようなのもだし
やはり俺もついて行くべきだった
黒井さんはいない。傑もボロボロだ
五条もよく返り血を浴びるのは見るけれど今アイツのシャツに付いている血は返り血だけじゃないんだろう。きっと見た目よりも怪我だってしてるはず
それに理子ちゃんだって___
『………』
五「意味ね。それ、本当に必要か?」
夏「大事なことだ。特に術師にはな」
五「俺オマエに聞きてぇことしかないんだけど」
『え゛っ』
五「伏黒とかいう俺が殺した奴に聞いたんだけど、オマエなんで生きてんの?」
『どストレートだな…』
あれから2日ほど経って、俺達は怪我の完治、そして今回の任務での事の整理をつける時間を先生から与えられた
事の整理というのはもちろん理子ちゃんのことだ
傑は特にダメージを受けたのか、あまり共同スペースにも顔を出してない。今はいるけど
夏「何かあったのかい?」
五「………」
『うーん…1回死んだ』
俺がそう言うと傑は「???」という顔をしていて、まあ…ウン…そりゃそうね。1回死んだとか言われたら俺だってそんな顔にもなるわ
『俺、コピーだけじゃないんだよね、術式』
五「は?なにそれ」
肘をつきながらダルそうに、でもどこか真剣に目を向けてくる五条に俺は目を逸らすために少し俯いた
『術式って呼んでいいのかも正直分からんけど…簡単に言うと、俺は死ねない。たぶん存在するであろう限界が来るまでは』
別に死にたいわけじゃない。でもこれから先、周りが死んでいくのを看取りながら生き長らえるのは勘弁してほしいな
そんな残酷なことに俺は耐えられる自信がない
五「…ゾンビ?」
『失礼な。蘇生と言え』
夏「え、いや…正直上手く飲み込めないんだけど…それって有り得るのか?」
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いちご牛乳(プロフ) - 砂糖さん» ああああ‥‥ありがとうございます、、嬉しいです!!やっぱり絡み見たいですよね( ˙-˙ )笑書けたら書こうと思います(●´▽`●)頑張ります〜!! (2020年10月28日 0時) (レス) id: 78f1b03d1a (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - いつも更新お疲れ様です!!男主の小説が少ないのでこの小説を書いてくださって感謝しかないです。年齢制限の絡み…気になります()無理のない程度に更新頑張ってください、応援してます! (2020年10月26日 22時) (レス) id: f640eaedb5 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - りんたろうさん» そんなふうに言って下さるととても励みになります…年齢制限のものは書ける暇があったら書こうと思います(^-^)頑張ります!ありがとうございます(´;ω;`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 78f1b03d1a (このIDを非表示/違反報告)
りんたろう(プロフ) - いつも面白くて読ませて頂いています!!!!年齢制限のやつ…とてもみたいです()このご時世ですのでお身体に気をつけてお過ごしください!楽しみにしています! (2020年10月21日 3時) (レス) id: ba7f2d4d8d (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます!すごく面白かったです! (2020年6月28日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2020年4月11日 3時