5話 ページ5
『眠れない、マジで退いてくれよ』
五「今集中してるから」
『ふざっけんな!ニヤニヤしてんじゃん!』
俺の頭の下には悟の片方の足の太腿があって、もう片方の足は俺が逃げないようにと俺の体を苦しくない程で、だが逃げもできない力で押さえつけている。
五「僕の膝寝やすいでしょ」
『硬い、痛い。女の子の膝がいい』
五「は?僕じゃ満足できないわけ?」
『俺のなんなんだよお前は!?』
彼女でもないのにそういうことを言わないでほしい。ぞわりと鳥肌が立つ。
五「はいはい。もうすぐで終わるからいい子で待っててくださいね〜」
『…はぁ……』
どうせ足掻いたって抜け出せないし、仕方ないか。と俺はモゾモゾと体を動かすのを止めて悟の顔を下から見つめた。
サングラスと肌の隙間から見えるコバルトブルーの透き通るような瞳。すげえな六眼。高専時代、初めて見た時は綺麗すぎて見入ってしまった。
『昔とそこまで顔変わらないよな、悟』
五「ん〜?まあ僕はあの頃からグットルッキングガイだったからね」
『まあそうね』
たしかに顔は良い。それは俺も思う。というか俺の周りは基本顔が整ってる奴ばかりな気がする。
五「A、僕の顔好きなんだ?」
『いや俺は傑の顔の方がタイプ』
五「はァ〜!?あの塩顔よりか僕の方がいいって絶対!」
『それ前も言ってなかった?』
傑が居なくなった今でも高専時代の話は盛り上がるもので、懐かしい話をお互い持ち出してはたまに腹を抱えて笑う時もある。
『(…あ、ゴミ)』
サングラスにゴミが付いてるのが見えて、俺は悟の顔に手を伸ばした。
カチャ、とサングラスを取って服の袖で綺麗なるように拭く。よし、綺麗になった。
五「何?ゴミついてた?」
『うん。はい』
どうも〜。と声が聞こえて、そろそろ眠気も襲ってきた。
『…お前どうせここずっといるだろ。明日起こして』
五「ああ、うん。いいよ。おやすみ、A」
俺は頭を撫でられる感覚を感じながら目を閉じた。
___
なんだろう、頬に何か触れてる気がする。
『……なに…』
五「うっわガラ悪、こわ。寝起き悪いの変わんないねー」
笑いながら言う悟に多少のイラつきを覚えながら俺は体を起こした。ここのソファで寝ると毎回体が痛くなる。主に腰が。
顔を洗いに行って悟が俺が寝てるうちに買っておいてくれた歯ブラシで歯を磨いて、シャワーも浴びた。
538人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちご牛乳(プロフ) - 砂糖さん» ああああ‥‥ありがとうございます、、嬉しいです!!やっぱり絡み見たいですよね( ˙-˙ )笑書けたら書こうと思います(●´▽`●)頑張ります〜!! (2020年10月28日 0時) (レス) id: 78f1b03d1a (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - いつも更新お疲れ様です!!男主の小説が少ないのでこの小説を書いてくださって感謝しかないです。年齢制限の絡み…気になります()無理のない程度に更新頑張ってください、応援してます! (2020年10月26日 22時) (レス) id: f640eaedb5 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - りんたろうさん» そんなふうに言って下さるととても励みになります…年齢制限のものは書ける暇があったら書こうと思います(^-^)頑張ります!ありがとうございます(´;ω;`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 78f1b03d1a (このIDを非表示/違反報告)
りんたろう(プロフ) - いつも面白くて読ませて頂いています!!!!年齢制限のやつ…とてもみたいです()このご時世ですのでお身体に気をつけてお過ごしください!楽しみにしています! (2020年10月21日 3時) (レス) id: ba7f2d4d8d (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます!すごく面白かったです! (2020年6月28日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2020年4月11日 3時