どうも、高専教師やってます。

34話 ページ36

五「天内の首に3000万の懸賞金？」

傑があの爺さんから聞いた話によると、呪詛師御用達の闇サイトで期限付き、明後日の午前11時までらしい

『ふむ、成程。なら尚更理子ちゃんと悟のとこ急ぐか』

夏「そうだね」

頷き合う俺達に黒井さんは万が一の為に先に行ってほしいと言った

夏「分かりました。行こう、A」

『ん』

俺達は足早に2人の元へ向かった





『ごめん、俺らのミスだ』

夏「敵側にとっての黒井さんの価値を見誤っていた」

気まずく視線を逸らす俺達に五条は特段気にするわけでもないように言い放つ

五「別にミスってほどのミスでもねーだろ」


五「相手は次、人質交換的な出方でくるだろ。天内と黒井さんのトレードとか、天内を殺さないと黒井さんを殺すとか」

たしかにその可能性しかない。が、そうなると主導権は理子ちゃんがいるこちら側。取引場所さえ確保できれば後はどうにでもなる

『なら理子ちゃんはこのまま高専だな』

五「硝子あたりに影武者やらせりゃいいだろ」

俺達の意見が合致し切ろうとした時、五条の後ろにいた理子ちゃんが声を上げた

天「ま、待て！取り引きには妾も行くぞ！」

五「あぁ？」

天「まだオマエらは信用できん！」

『この期に及んでまだ＿＿「助けられたとしても！同化までに黒井が帰ってこなかったら？」

そう言って、目に涙を浮かべる

天「まだお別れも言ってないのに…！？」

ギュゥウッ、と固く握られたスカートにはシワができていて、それを見た俺達は黙るしかなかった。そしてその数秒の沈黙を破ったのは俺と五条だ


五「その内拉致犯から連絡がくる。もしアッチの頭が予想より回って、天内を連れて行くことで黒井さんの生存率が下がるようならやっぱオマエは置いていく」

天「分かった。それでいい」

『逆に言っちゃえば途中でビビって帰るなんて言ってもシカトするからな』

五「覚悟しとけ」









五天「『めんそーれー！！』」


沖縄だーっ！！海！浜辺！美女！




『助走して一番先まで飛び込めた奴勝ちにしようぜ！』

天「あ゛っ！待つのじゃー！」

五「テメ、どんくせぇくせに走んなコケんぞバーーカッ！」

『コケますぇ〜〜ンぎゃっ！！？』

五「ぶははははははだっっっせー！！あ、ナマコ！」

『え、キンモッ！？おい触ん、こっち向けんな！やめろ！マジきっしょ！』

天「キモっ！キモなのじゃー！」




黒「いいんでしょうか、観光なんて…」

夏「言い出したのは悟とAですよ」

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