陸拾壱 ページ43
あれからあまね様たちもお戻りになられて、部屋には俺たち柱のみが残された
悲「なるほど…。しかしそうなると私は一体どうなるのか……南無三…」
ジャリジャリと数珠を擦る音が部屋に響く
あまね様が言っていたことが本当だとすれば、俺も痣が出ればあと___
と思っていた時だった
冨「あまね殿も退室されたので失礼する」
と言って、義勇は腰を上げた
実「おい待てェ、失礼すんじゃねぇ。それぞれ今後の立ち回りも決めねぇとならねぇだろうが」
冨「七人で話し合うといい。俺には関係ない」
あーあー、またそんな誤解の招く言い方をする…本当に言葉足らずだな
伊「関係ないとなどういうことだ。貴様には柱としての自覚が足りぬ。それとも何か?自分だけ早々に鍛錬を始めるつもりなのか、会議にも参加せず」
そんな小芭内の言葉も無視して、義勇は足を進めた
甘「あっ」
『おい、義勇待て、』
実「テメェ待ちやがれェ!」
実弥もご乱心だ。さすがのしのぶも眉間に皺を寄せている
胡「冨岡さん、理由を説明してください。さすがに言葉が足りませんよ」
冨「……俺はお前たちとは違う」
その言葉に、実弥はさらに青筋を浮かべた
実「気に喰わねぇぜ…前にも同じこと言ったなァ冨岡。俺たちを見下してんのかァ?」
バッと立ち上がって、今にも義勇に殴りかかりそうな形相をしている
甘「けっ、喧嘩は駄目だよっ。冷静に…」
実「待ちやがれェ!!」
『やめろ実弥!』
ついに実弥が義勇に殴りかかろうとしたその時
パァン!!
悲鳴嶼さんが掌を合わせる音がして、ビリビリと気迫が伝わってくる
悲「座れ…話を進める…。一つ提案がある…」
___
宇「ヘェ、いいじゃねぇか!この俺様が直々に鍛え直してやるよ!」
『元気で何より。いやぁ、忙しくなるぞ』
これから始まるのは「柱稽古」というものだ
俺たち柱は基本、継子以外に稽古をつけない。理由は単純だ、忙しいからな
警備担当地区は広大だし、鬼の情報収集や自身のさらなる剣技向上の為の訓練。その他もやることは十分に多い
けれど禰豆子ちゃんが太陽を克服した今、鬼の出没がピタリと止んだ
嵐の前の静けさというような状況だけど、そのおかげで、俺たちは夜の警備と日中の訓練にのみ焦点を絞ることができた
まずは宇髄によるしごき、基礎体力向上から始まり、蜜璃ちゃんによる地獄の柔軟。むいくんによる高速移動の稽古や、小芭内による太刀筋矯正
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いちご牛乳(プロフ) - のいさん» 18歳以上の作品も見れるように設定すれば、検索して出てくると思います(--;) (2019年12月27日 15時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
のい - 裏話?のやつって、何処に出してるんですか? (2019年12月27日 10時) (レス) id: 5d527c9cfe (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - ふくさん» 『刻龍先生と宇髄先生』という作品です! (2019年12月14日 1時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ふく - 新作はなんと言う名前ですか? (2019年12月13日 20時) (レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - 深月あかざさん» ありがとうございます〜!!! (2019年12月7日 0時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年12月2日 13時