伍拾弐 ページ4
『…!!』
聞き慣れた声と、派手な爆発音が辺りに響く
俺は目を開けた
『……な、なんで…』
宇「お前の助けが聞こえた気がしたからな」
『う、ずい…』
何で、昨日、用があるって言ってたのに
目の前に立つ俺よりも大きい背中に刻まれた、「滅」の文字
『用、あったんじゃ…』
宇「あぁ、あった。ついさっき集め終わった所だ」
『集め、終わった…?』
すると、後ろから何人かの気配が近づいてきた
鬼じゃない。俺はこの人たちを知っている
『…ッ…!』
炭「Aさーん!!!」
善「ア゛ーーッ!!速い!お前ら速いよぉぉぉ!置いていくなよぉぉぉ!!」
嘴「ハッハッハー!!俺様が来てやったぜ!鬼は全部俺が殺る!!」
甘「キャー!!傷だらけ!傷だらけじゃない、Aくん!しのぶちゃん早く手当てしてあげてぇ!」
胡「わかってますよ、甘露寺さん、落ち着いて下さい」
煉「よもや!!甘露寺、落ち着け!A!あの時助けてくれた礼を今ここで果たそう!!」
伊「おい煉獄、胡蝶めならまだしも、貴様は甘露寺に話しかけるな、近寄るな」
実「おいおい、なに弱っちぃツラしてやがる、あァ?A、テメェそれでも柱かよォ?」
冨「……一人でよく耐えたな」
無「冨岡さん、その声量じゃAに絶対聞こえてないよ」
冨「(心外ッ!)」
集めたって、もしかしてみんなをってこと?
『宇髄、なんで』
宇「お館様からの指令だ」
『…お館様から?』
どういうことだ
宇「実はな__」
┈┈┈┈┈┈┈
お「天元、Aが行く予定の任務についてなんだが…」
宇「…?何か問題があったのでしょうか?」
お「その鬼は昔、Aの村を襲った鬼でね。上弦に劣らない力をつけているらしいんだ。その上、分裂するような血鬼術を使う」
宇「…なるほど」
お「きっとAならあの村へ行くまでに通る町の宿を避難場所にするだろう。現状で、上弦と渡り合うとするのならば柱である君たち…そして、炭治郎たち四人しかいないと私は思っている」
宇「…ということは…」
お「全ての柱、そして炭治郎たちを連れてAの行く村へ行って欲しい。だがこの情報は定かではないし、今任務に出ている柱もいる。全員集まり次第、Aの後を追ってくれるかな?」
宇「御意」
┈┈┈┈┈┈┈
宇「…ってわけよ」
『え、じゃあ俺がその任務に行くのは、知ってたのか?』
宇「まあな」
全部筒抜けだった状態で俺、コイツの前で泣いたのか!?
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いちご牛乳(プロフ) - のいさん» 18歳以上の作品も見れるように設定すれば、検索して出てくると思います(--;) (2019年12月27日 15時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
のい - 裏話?のやつって、何処に出してるんですか? (2019年12月27日 10時) (レス) id: 5d527c9cfe (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - ふくさん» 『刻龍先生と宇髄先生』という作品です! (2019年12月14日 1時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ふく - 新作はなんと言う名前ですか? (2019年12月13日 20時) (レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - 深月あかざさん» ありがとうございます〜!!! (2019年12月7日 0時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年12月2日 13時