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Aにとって昼休みは楽しかったような、最悪だったような、そんな時間だった。
美味しい手作り弁当に素直に喜びを感じたものの、笑うとバカにされ、食事中にも関わらず結構ヤバめな喧嘩の話を延々と聞かされたからだ。
警棒で叩きまくって病院送りにした話。
関節技で相手が悲鳴を上げて気絶した話。
雑魚に土下座させた話。
その他諸々。
主にいい笑顔で話していた蘭だが、断じて自慢がしたいわけではない。
その話をしてドン引きしているAの反応を面白がっているだけである。
『食事中に物騒な話止めてくれませんか』
『六本木が治安悪い原因の1つ、絶対2人ですよね』
『警戒レベルが引き上がりました』
『もう教室帰っていいですか』
弁当ひとつで開きかけていたAのちょろい心のドアは、蘭のせいで再び閉じてしまった。
『ごちそうさまでした。竜胆さん、美味しい弁当をありがとうございます』
そう言って竜胆にぺこりと頭を下げるA。
なお、先程面白がって話していたのは殆ど蘭で、竜胆はたまに相槌を入れるくらい。
よって蘭への警戒心レベルが上がっていくのと比例して、竜胆への「この人とはまともな話が出来る」という信頼レベルが上がっていくのであった。
*
「ね、ねえねえAさん！ 灰谷兄弟と何話したの！？」
「どういう関係！？」
「どっちかと付き合ってたりするの？」
「実はAさんって不良？」
『不良じゃないです(食い気味)』
教室に戻ったらなんか話しかけられた。
なーんかみんな目がキラキラしてるような…好奇心か。
でもなんで話しかけてくるんだろう。
普通不良のあの人達と一緒にいたら空気→腫れ物にシフトチェンジするものだとばかり思ってたのに。
『付き合うのとかもありえません。ちょっと昨日不良に絡まれていたところをたまたま助けてもらった時に話しただけです(でっち上げ)』
「ふっ、だよね〜！ Aさんとあの人達が付き合うとかないよね！」
「ごめんね！ 急にいろいろ聞いちゃって！」
そう言って去っていった数人の女子。
にっこり笑って言ったクラスの中心的な存在の女の子。
名前覚えてないけど。
まあお気に召す返答だったみたいで良かった。
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お米。(プロフ) - コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて嬉しいです！亀更新ですが見守っていただければ幸いです。ちなみに私はまだ1回目だったので一日で復活致しました(^^)ゆーらさんも早く復活する事をお祈りします<(_ _)>(もうしてるかもしれないけど) (2021年10月17日 19時) (
レス) id: ef08fd2dc5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーら(プロフ) - こんばんは、凄く面白かったです！これからも頑張ってください！後私も昨日ワクチン打って二の腕死んでますw (2021年10月16日 19時) (レス) id: 0f26bdb992 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お米。 | 作成日時：2021年10月16日 9時
