チョコとヒーロー�� ページ41
(勝己view)
下駄箱で靴に履き替えて、女子どもに手を振り、校門へと一直線に走っていくA。放課後に呼び出しか？待ち合わせか？
別にどうでもいい。どうでもいいけど、強いて言うならなら、そう、Aが怪我をしないか、またぶっ倒れないか心配なだけ、そんだけ、
校門へ向かうと、そこにいたのは、
「お待たせ！」
「お帰り、さて行こうか。」
Aを抱きしめた後、手を繋いで歩き出す、あいつの父さんだった。シャツにネクタイもしてるから病院から来たのか？向かった先は近くの少し高そうなケーキ屋。中は広くて少し薄暗い。グランドピアノが見える。ケーキかなんか食べてて楽しそうだった。
Aがトイレかどこかへ行った。楽しそうなAを見てると、いつもながらやっぱりなんかいろいろバカらしくなってくる。帰るか。
少し肌寒い空気が肺に入ってくるのを感じながら、空を見上げた。今日は帰り道、1人か。今日の宿題なんだったけな、そんなことを考えてると、後ろから荒い息が聞こえてきた。
「あれ？はぁはぁ、かっちゃん今帰り？」
「おう。何急いでんだよ。」
俺を追いかけてきたか？ないな。こいつ何こんなに急いでんだ？
「あ、えっと、その、わたし、ご、ごめんね！！」
「ちょ、おい！」
挙動不審かと思えば、顔を真っ赤にして、泣き出すんじゃないかって顔で急に謝って、また走って行った。追いかけるべきか考えてると、少し遠くでこっちに手を振る人物がいた。ついさっきまでAと一緒にいたAの父さんだ。
家に帰るとやけにニヤニヤしてくるババァがまじでうぜぇ。宿題をしに来るって言ってたAを、まだかとリビングの窓から隣の家を何度も見てるせいだ。あいつあんなに走ってて転けてねぇだろうな。
「今日はAちゃんからチョコもらえた〜？」
今一番触れられたくない話題にビクッとなったものの、無視を決め込む。
「あ〜、さては勝己、まだもらってないな〜？」
うっせぇ！関係ねぇだろ！と、こうなれば八つ当たりだ。くすっと上の方で笑われて頭をくしゃくしゃと撫でて台所の方へ戻って行った。
窓へ視線を戻せば、いつの間にかそこにはデクがいた。隣の家の前。にこにこ話してるAも一緒にいて、そのAの手にはなんかリボンがついたやつがあって。
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ringo(プロフ) - 山田さん» 嬉しい言葉沢山ありがとうございます！自分の文章で幸せや癒しの気持ちを届けらるなんて、こちらこそが感激です。続編は1話1話が長々となってしまいテンポが前作より読み易くないかもしれません。楽しめるか不安ですが、読んで頂けること、幸せです！ (2020年8月13日 11時) (
レス) id: 3ab667c6e7 (このIDを非表示/違反報告)
山田(プロフ) - 夢主ちゃんの性格が凄く好きです！特にデクの個性のお話で夢主ちゃんの言葉に心が温まりました!!どのお話も読んでいて幸せな気持ちになれて、とても癒されました。これから読む続編が楽しみです!! (2020年8月12日 14時) (レス) id: e001adff61 (このIDを非表示/違反報告)
ringo(プロフ) - 猫音々さん» 猫音々さん、遅いとかないですよ！お返事のお返事もありがとうございます。はい！がんばります！優しいお気遣いのお言葉嬉しいです^^ (2020年2月26日 12時) (レス) id: 3ab667c6e7 (このIDを非表示/違反報告)
猫音々 - ringoさん» 返信、遅くなってすいません！(>_<)ありがとう、だなんて、、すごく嬉しいです！これからも、応援してます！大変かもしれませんが、無理せず頑張って下さい！ (2020年2月24日 21時) (レス) id: dbf7d5a39b (このIDを非表示/違反報告)
ringo(プロフ) - 猫音々さん» 猫音々さん、ありがとうございます、嬉しいです！読んでくださって、応援もしてくださって、ありがとうございます…！^^ (2020年2月13日 16時) (レス) id: 3ab667c6e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ringo | 作成日時：2019年8月6日 11時
