大好き ページ39
「涼介……ねぇ、身体はどこ?」
会いたい。あの夜の時の姿で
『……じゃあ、こっちみて。ケイ』
「見てるよ。どこ?」
絵をさっきからしっかり見てる。黒い獣は相変わらず草原を走ってる。
どこから出てくるつもり?
『ちがうよ、…うしろ』
「え?」
振り向く前に、後ろから温かい身体がぎゅって抱きついてきて、驚いたけどすぐ分かった。
この感触…
『……慧…』
この匂い
『……あいたかった……慧…』
緩んだ腕の中で振り返ると、あの時の男の子がそこにいて
微笑んだ綺麗な瞳が俺を映してた。
その顔を見て、全部思い出した
涙が止まらない。
「…り…りょうすけ…」
『…慧…』
囁いて涼介の眼からも涙がぽろぽろ零れてた。
きれい……綺麗な涙…
俺の、大切なひと……
濡れた頬を拭いてあげたら、同じように指で俺の涙もぬぐってくれた。
ずっとこんなとこにいたの?
ここは空き家のはずなのに…なんでこんな所に?
聞きたいことは沢山あったけど
いまはお互いの存在を確かめるみたいに抱きしめあって、その温もりを感じてまた涙が溢れた。
『…慧…ここね、俺の家なんだよ…』
「…そうなの??」
『うん……ここまで来てくれて、ありがとう』
がんばったね。
ぎゅって抱きしめられて、頭を撫でてくれた。
褒めてくれるこの手のひらが大好きなんだ…。懐かしくて嬉しくてたまんなかった。
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はな(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい(><)ありがとうございます!!!何よりうれしいです!!好き勝手書ていますが、ちゃんとハッピーエンドになるので、どうかこれからもよろしくお願いします! (2018年11月1日 1時) (レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプlove - とてもこの作品好きで何度も読んじゃってます!続き凄く凄く楽しみにしてます!待ってます♪ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 1b7715a916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2018年10月16日 12時