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「………ミイラの格好をした…男の子…」
「そうだよ?それがどうかした??いやー今日はなんか冷えるね?もうすぐ冬だな」
「ちょっとじゃま」
俺と警察官のあいだにやぶがずいって入ってきて、かばってくれてるみたいだった。あっさりどけられてたけど。
心臓がドキドキしておさまらなかった。
怖い…連れていかれるのかな…
家に連れ戻される??やだ。それだけはダメ…。どうしよう…
涼介…
胸にずっと抱いてる絵をぎゅって握った。
これ、取られちゃうかもしれない。どこかに隠さなきゃ。
「…きみさ、誰かに追われてる?」
「……え…?おれ…?…」
俺のことを追ってる?…誰かが…。
心当たりはひとつだけあった。
家の人たち…かな
「今日、朝から変な奴が街をうろついてるんだよね。そいつらが聞いて回ってるんだミイラ姿の男の子を見なかったかって」
「………」
さっきの話を聞いて余計に心配になってた。
もし、俺をずっと閉じ込めてた理由がほんとに永遠の命のためなら、
逃げた俺のこと、絶対また連れ戻しに来るんじゃないかって。
俺のことをあれ程嫌って遠ざけたにも関わらず、家から一歩も出られないようにしていたことも、ぜんぶ納得できた。
見つかったら、また連れ戻される。
「こんばんわ!」
「あーゆうり!遅いよぉ!」
「ねぇそれよりまずいよ!外変な奴らがうろうろしてる」
「え?」
「ケイのこと探してるんだよ!この家に向かってきてるんだ!」
「えええっ?!」
「不審者だ!!!通報しよう!」
ガチャって電話機を持ち上げたやぶが不意に警察官を見つめた。
一瞬沈黙が流れて、ゆうりが「あ、たかき」って呟いて彼は気付いたみたい。
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はな(プロフ) - 返信遅れてごめんなさい(><)ありがとうございます!!!何よりうれしいです!!好き勝手書ていますが、ちゃんとハッピーエンドになるので、どうかこれからもよろしくお願いします! (2018年11月1日 1時) (レス) id: 9619f20ec7 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプlove - とてもこの作品好きで何度も読んじゃってます!続き凄く凄く楽しみにしてます!待ってます♪ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 1b7715a916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はな | 作成日時:2018年10月16日 12時