28:誓い ページ30
控え室から見える空からは、あの時のような雪が降っていた。
正直、ドレスは寒い。でも、二人で話して、結婚するなら今日しかないと決めたのだ
ドレスを着せられ、日和様から頂いた真珠のネックレスをつける。
鏡に映った自分の姿に息を飲む。私、日和様と結婚するんだ……と実感する
案内人に連れられて日和様の控え室に入ると、グレーのタキシードを着こなした日和様がいた
Edenの衣装がタキシードっぽいので、タキシードは似合うだろうと予想していたが、予想以上にカッコよかった
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
控え室から見える空は、晴れているのに雪が降っていた
あの時のようだ…
でも、あの時とは違っていい日和だね
Aのドレス姿を想像すると落ち着かなくて、ジュン君が来てくれてもソワソワが止まらない
しばらくして現れたAは、とても美しかった
白いロングの髪には
黄緑、黄色、白の薔薇の髪飾りが付いている。
純白のドレスには白い薔薇が散りばめられ、
透き通るような白い肌に、
人目を引くような真珠のネックレス。これは僕がプレゼントしたものだね
全部が真っ白で、雪のような見た目の彼女は、僕が唯一愛する女性だ
あの日、Aを買ったのは間違ってなかったね
ジュン君が気を利かせて部屋を出ていってくれた
『日和様、私…今とても幸せです』
｢もちろん僕もだね！ほんと、いい日和！」
『ふふっ、………………あの時、買ってくださって、執事にしてくださって……寒い中探し回ってくださって、ありがとうございました』
｢当然だね！君は僕の所有物だからね！所有物って言うのは、悪い意味じゃなくて、大切だという意味だけどね……｣
『分かっています。だから日和様、これからもずっと、あなたの大切な所有物として、傍に居させてください』
｢まったく、僕のセリフだね……
A・四十四院・ロゼッタ……
君に永遠の愛を誓うね……
だから、僕のそばにいてください」
少し照れながら、『はい。もちろんです』と答えるA。愛おしくてたまらない
牧師:｢では、誓のキスを……｣
｢キスしたら、僕の所有物は、二度と辞められないけど、いいね？｣
『もちろんです。これからも私を、日和様の所有物にしてください』
｢ふふっ、
心から愛してるからね、A……｣
――END――
終わり
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箱推しになりがち人間(プロフ) - 初コメ失礼します。伏見君は多分生徒会ではないと思います。姫宮君の手伝いをしているだけだったと･･･違ったらすみません。とても面白いです。頑張って下さい。 (2022年4月9日 17時) (
レス) @page15 id: 9c39c484b8 (このIDを非表示/違反報告)
クテシフォンらるるん(プロフ) - Kazu-mochiさん。初めまして、クテシフォンらるるんです。この度は本作をお読み下さり、ありがとうございます。確認したところ、閣下ではなく、殿下でしたので、修正致しました。ご指摘ありがとうございます！これからも、楽しんでいただけるよう、頑張ります。 (2021年2月22日 20時) (レス) id: 35ac981bdf (このIDを非表示/違反報告)
kazu-mochi(プロフ) - 初めまして！素晴らしい作品をありがとうございます！日和くんの小説は読んでいませんでしたが、とても面白かったです！(あと、茨くんが日和くんを呼ぶときは閣下ではなく殿下ですよ。閣下は凪砂くんです！間違ってたらすみません(；´Д｀)これからも応援してます！) (2021年2月18日 16時) (レス) id: 2505b4e935 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クテシフォンらるるん x他1人 | 作成日時：2021年2月11日 7時
