6:雨宿り�� ページ7
さっきから頭が痛い。
誰かに抱っこされてるのがわかる
葵ゆ:｢話すも何も、Aちゃんは………いや、なんでもないです｣
｢は？なんだよ、はっきり言いやがれ！気持ち悪りぃな！｣
ひなた……いや、ゆうたの声が聞こえた。そして1番近くから大きな声も聞こえる
葵ひ:｢……僕達、幼なじみなんです。だからAちゃんのこと知ってて……その……実は、Aちゃん、喋れないんです｣
｢はぁ？？」
葵ゆ:｢あっ、俺たち朔間先輩に呼ばれてたんだ！｣
葵ひ:｢あっ、そうだった！大神先輩、Aちゃんのこと頼みますよ〜！｣
｢あっ、おい！こら、待て！｣
あまりにうるさいから目が覚めてしまった
ゆっくり目を開けると、綺麗な顔をしながらプンプン怒っている男の人の顔が視界に入った
｢あー！クソッ、考えただけでムカムカしてきた！｣
『・・・・・・』キョトン
目と目が合う
あっ！この人………私を助けてくれた人だ
｢うげっ、いつから起きてやがった！って、喋れねーんだったな…………｣
『・・・・・』キョトン
なんでお姫様抱っこされてんの？恥ずかしいんですけど………
それに気まずい！！
｢・・・・・｣
『・・・・・』
どうしよう……目が逸らせない。この人も目を逸らさないから見つめあったままの状態になる
『・・・・・』バッ！！
恥ずかしくなって顔を隠す
｢あ、悪ぃ…………｣
この人も、見つめあってしまったことを気まずく思っていたみたいで、
スっと視線を逸らしてくれた
保健室に着くと、誰もいなくて、雨の音が響く部屋はとても暗く感じた
｢クソッ、ここ苦手なんだよ！クソッ、おい女！そこで待ってやがれ！｣
なんでこの人キレてんの？怖っ！
『・・・・・』
｢ほら、これタオル。勝手に使っていいかしんねーけど、風邪ひいちまうからな｣
ひょいっとタオルを投げて渡してくれた
優しいんだか怖いんだか分からない
服も下着も、持ち歩いてるノートもびしょ濡れで、気持ち悪い
｢クソッ、下着まで濡れてやがる！クソッ、早く帰んねーとな｣
この人もか………私を助けようとしたから雨で濡れてしまったんだ。申し訳ない
《ごめんなさい。助けてくれてありがとう》
教卓にあったメモ用紙を取り出して文字を綴ると
男の人は顔を赤くしながら
｢別に………｣
と言った
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さぁ - 私は大神晃牙が最推しなので凄く楽しみながら読んでました...！体育館倉庫のところとかもうね、うん← 本当にお疲れ様でした！新作楽しみにしてます！ (2021年6月3日 18時) (
レス) id: fd66046518 (このIDを非表示/違反報告)
碧生 - 凄い好きです！更新お待ちしております┏○ﾍﾟｺｯ (2021年3月10日 22時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クテシフォンらるるん | 作成日時：2021年3月8日 14時
