21:恋�� ページ22
動画に映る自分は恋をしていて、
自分でも驚くくらい上手に踊れている。表現力も増していた。迫力があった
自分で言うのも変だけど、"何度も見返したくなる動画"だった
｢ちょっと！あなた一躍有名人じゃない！でも、このダンス……とっても儚いわね｣
私のダンスは晃牙先輩と作ったロックに合った激しいダンスなのに、所々静かなステップがあり、とても儚く見えた。
この動画の人間、本当に私？
まるで別人のような自分の動画を、夢でも見ているような気分で見終える
動画を見終わってすぐ、気付いたことがある
"私、晃牙先輩が好きだ……"
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大神晃牙side
《晃牙先輩のおかげで評定5になりました！》
嬉しそうに通知表を掲げるAを見ていると、自分の事のように嬉しくなる
大神:｢おっ、凄いじゃねーか！良かったな！｣
《本当にありがとうございます！》
礼を言われると実感する。
ああ、もうAと過ごす必要はないんだな……
別に友達という訳でもない。恋人という訳でもないのに、俺がお節介でロックを教えた。
だから、もう関わる必要はない。
それが自分でもびっくりするくらい嫌だ
大神:｢ははっ、礼なんていらねーよ。じゃ、これで一件落着だな。ってことで俺は行くからな！元気でな！｣
気まずくなって、急いで駆け出した
振り向こうかと思ったが、
もしAがこっちを見ていなかったら悲しくなると思って、振り向けなかった
Aのいない放課後はとてもつまらなかった
吸血鬼野郎の話も双子の話も耳をすり抜けていく
気分が悪くなったから、早く家に帰ってレオンの散歩をした
その時だった
ピロンっ
ーUNDEADー
羽風ねぇねぇ、この女の子のダンス上手じゃない?
乙狩そうですね。でもどっかで見たことあるような気がします
羽風マジ?アドニス君思い出したら教えてね!
乙狩御意
UNDEADのグループLINEだ。送られてきた動画を開いてみる
｢げっ、A！？｣
動画の女は仮面をしてるとはいえ、Aだとすぐに分かった
しかも、俺たちで作った曲だし………
最初はただ傍観していた。
でも曲の中間に来ると、そのダンスに圧倒された
｢お前、誰に恋してんだ………？｣
胸のモヤモヤは増すばかりだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さぁ - 私は大神晃牙が最推しなので凄く楽しみながら読んでました...！体育館倉庫のところとかもうね、うん← 本当にお疲れ様でした！新作楽しみにしてます！ (2021年6月3日 18時) (
レス) id: fd66046518 (このIDを非表示/違反報告)
碧生 - 凄い好きです！更新お待ちしております┏○ﾍﾟｺｯ (2021年3月10日 22時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：クテシフォンらるるん | 作成日時：2021年3月8日 14時
