千秋さん！私、アイドル嫌いなんで！ (ページ3)

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1:3年A組ページ3

あー、だるい！！

このAnnoying bastard(ムカつく野郎)とこれから毎日同じクラスだと思うと憂鬱だ

天祥院:｢今日から転校してきた蘭 Aだよ。｣

教室に入ってみんなの前で私の紹介をする英智さんに、クラスメイトが注目する

あぁ、こいつらみんなアイドルなんて目指してるんだ……ウザイなぁ

『蘭 Aです。』

嫌いな人種が詰め込まれた教室にいるのは吐き気がする。だから短く挨拶を済ませた

羽風:｢えっ、それだけ？でも、静かな感じもいいね、そういう女の子も可愛いよね？Aちゃん｣

『は？馴れ馴れしく呼ばないで、気持ち悪い！』

羽風:｢なっ、き、気持ち悪い……！？え？｣

私の態度にあからさまに驚く男。
名乗りもしないで、気安く話しかけないでよね？名乗ったとしても、アイドル目指してるあなたと仲良くするつもりもないけど……

瀬名:(うわぁ、性格キツっ！可愛くない……顔だけじゃん)

今の会話でクラスメイトのほとんどが私の態度に驚いている

蓮巳:｢蓮巳敬人だ。お前もアイドル科に入ったなら、嫌いな相手でも愛想良くした方がいい｣

げっ、英智さんと同じこと言ってる…

『は？いきなりお小言なの？……ウザっ』

女子にウザイと言われたことがないのだろう。
敬人と名乗った人がうろたえ始めた

｢なっ！ウザいだと？俺はただ……｣

守沢:｢はははっ、Aは面白いな！俺は流星レッド！守沢千秋！よろしくな！｣

暑苦しい……ウザイ。

無視しよう

『・・・』

｢つ、冷たい！でも、同じクラスなんだ、仲良くしような！｣

この日を境に、なぜか、この千秋という人が私にとっつき始めた

｢A、おはよう！｣

ウザっ！無視しよ

｢1人でお昼ご飯を食べてるのか？一緒に食べよう！｣

ウザイから無視

｢体育のペアいないのか？英智と俺と組もう！｣

ウザイから無視無視！

｢Aはどうしてアイドル科にきたんだ？｣

本当にウザイ！！

無視をし続けて1週間

｢A！元気がないな……メロンパンを買ってきてやったぞ！｣

『っ、…………いらない』

｢わぁ、やっと反応してくれた！Aは本当にメロンパンが好きなんだな！いつも食べているしな｣

『ウザっ、ほっといてよ！』

不覚にも、好物のメロンパンを前に、千秋さんと会話をするきっかけになってしまった