千秋さん！私、アイドル嫌いなんで！ (ページ18)

今日:15 hit、昨日:1 hit、合計:30,810 hit

16:好きページ18

｢結婚を前提に、俺とお付き合いをしてくれないだろうか！｣

私は夢を見てるのだろうか……
最近好きだと気がついた彼に、告白をされている

その事はとても嬉しいし幸せだ。

でも………アイドルの千秋さんと付き合って、結婚したら、

千秋さんも父のような男性になってしまうのかと思うと怖くなる

でも、千秋さんが暴力を振るうようには思えない
なら、付き合うことは悪いことじゃない……
むしろ、ありがたいことだ

守沢千秋side

告白をした瞬間、驚いた顔をするAが愛おしい

でも、返事が帰ってくるまでに長い沈黙があった

『千秋さん、私、アイドル嫌いなんで………！』

｢っ！｣

返ってきた言葉に息が詰まる。俺、フラれてしまったのか………

『………アイドル嫌いなんで、アイドルの千秋さんが好きになれないかもしれません！』

｢ええと、それは、どういう意味だ………？｣

言っていることの意味がわからず、思わず尋ねてしまう

『私、アイドルがまだ嫌いなんです。だから、アイドルとしての千秋さんが好きになれないかもしれない。でも、千秋さんのことは、その……好きだから……』

その言葉を聞いて、言葉の意味を理解した

あぁ、これは遠回しに俺の告白をyesと答えてくれたということだ

｢そ、そうか！ありがとう！ありがとう！｣

『えっ、いいんですか？私、アイドルが本業の千秋さんを好きになれないかもしれないのに……』

｢それでもいいんだ！お前がアイドルの俺ではなく、一人の人間として俺を好きでいてくれるなら、それだけで幸せだ！俺はお前が大好きだ！｣

Aside

千秋さんが好きだ…

でも、世の中にはアイドルとしての千秋さんも一人の人間としての千秋さんも好きだというファンがいる

その人たちをさしおいて、私が千秋さんと結ばれて良いのだろうか………

でも、目の前の彼は、そんなことを気にすることなく、私のことが大好きだと言ってくれる

なら、いいのかな？私が幸せになっても………

『千秋さん………私も、大好きです……///』

｢お、お前……そんな恥ずかしいセリフを平気で言うな！恥ずかしい……///｣

｢千秋さんこそ、素面で恥ずかしいセリフを言うじゃない！｣

｢ふふっ、はははっ！そうだな………！｣

『ふふっ、そうですよ。』

2人で笑い会う時間は、とても穏やかで、とても幸せだった