9話 ページ10
一通り聞き終わり、レトルトさんがなんとなく気持ちが爆発しているだろうサビの部分を思い出して、テーブルに置いてあったメモ帳に書き込んだ。
こういうのはこまめにメモしていくに限る。
｢んー……あ、じゃあ、ああいうアレンジもありかなぁ｣
頭の中にあったさっきの楽譜を思い起こしていく。
『でもさ、ここまで音楽に関してはポンポン出てくるのに、さっきの送ってきたゲームには笑ったわ』
『あれはなぁ。俺全身デイズ聞いた後に見たけど泣き笑いしたもん。今もう1回見るわ』
｢ちょっと！やめてください！｣
レトルトさんは鼻をすすった後に、何かカチャカチャとキーボードを動かしていた。そして、私の悲鳴が僅かにパソコンから聞こえてきた。
｢キヨさんも、なんで送ったんですかぁ｣
スマホをいじっているキヨさんの方を見ると、すぐに顔を上げてくれた。
しかし、その顔は少し意地悪だ。
｢いや、このギャップが面白すぎて｣
｢………どうせ下手なのに｣
『ふふ、あははは！』
『俺も今見返してるけどやっぱこの敵が出てこないところで落ちていくマリオが最高』
｢……もー！！｣
｢お前かわいいな｣
普通のトーンで可愛いって言ってくるキヨさんに、反論しようとした口が開いたまま止まった。
キヨさんその私の口を開けた間抜け顔を見て目を細める。
｢いや、その顔やめろって｣
『もー、レトさんとうっしーが動画見始めると2人がイチャつくだろ〜』
一瞬だけ甘い空気になった時に、ガッチさんの声が入ってきた。
✱
『あーー、こんなにポンコツプレイしてくれるなら実況一緒に撮りてえわ』
｢いやそれ俺も思ってるだけどさ｣
一通りケラケラと笑い終わったのか、普通に雑談を始めていた。私も何故か混ざっているのだが、出て行こうにもキヨさんに手を繋がれているので抜け出せない。
『んー、実況ねぇ。声なしでも限界あるし、キヨが今Aちゃんと実況なんてしたら』
『大炎上やろな』
ガッチさんの言葉をレトルトさんが拾って続けた。
そりゃそうだ、と納得する。
動画を見始めたり、SNSを使っているから余計にわかる。キヨさんは女性に大人気だ。
私の声がする実況がいたら、大炎上不可避だろう。
｢……んー、そうだよなぁ。あー……勿体ねえ｣
｢キヨさんの人気が落ちるのも、皆さんの迷惑になるのも嫌だし、私もやめた方がいいですよ｣
｢仕方ねえ。最俺にも送っておくか｣
｢何でそうなった！？｣
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りんご(プロフ) - ちょこれえとさん» すみません、返信遅くなりました。好きになったと言って頂けて嬉しいです。これからも自分のペースで頑張っていきます！ (2020年3月6日 13時) (
レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと(プロフ) - めっちゃ面白いです！キヨのこともっと好きになれました！ これからも頑張ってください！！ (2020年3月3日 13時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - みんさん» ありがとうございます！1番好きと言っていただけて嬉しいです。自分のペースで頑張らせていただきますので、これからもよろしくおねがいします！ (2020年1月31日 23時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - はじめまして！いつも拝見させていただいています！たくさんあるキヨのお話の中で一番好きです(^^)vりんご様のペースで頑張ってください。陰ながら応援してます！ (2020年1月31日 18時) (レス) id: c336b5de5e (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - なおさん» 初めてのコメントをいただけて嬉しいです！年齢制限の方は別サイトになると思いますが、前向きに考えますね。ありがとうございます。 (2019年12月13日 19時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2019年12月10日 14時
