28話 ページ29
スマブラというゲームは目をかなり酷使する。赤系の色が見えるようになったせいもあり、1時間も経たずに目が辛くなってきた。
｢……う、｣
｢おんぷ、大丈夫？｣
撮ってる途中だけど、隣にいるキヨさんがすぐに私が辛そうな顔をしているのに気づいてくれた。マイクが拾ってるか拾ってないかくらいの小さな声で心配してくれる。
｢……少し辛いので、休憩していいですか？｣
｢おー、任せろ｣
編集の関係もあり、私達以外は無言だ。ただ、3人とも休んでおいで〜、と手を振ってくれた。
それに軽く礼をして私は静かに抜け出して、暖かいタオルを用意しにキヨさんのキッチンの方に行く。
タオルをレンジで温めて、蒸しタオルを目に当てた。
｢……はぁ〜……｣
暖かくて思わず漏れた声。
実況部屋からは、笑い声が聞こえてくる。
声だけでも聞いておきたくて、部屋に入った。
そっと、キヨさんの近くに座って、もう一度タオルを目に当てる。
｢お、おかえり｣
｢今どうなってるんですか？｣
｢2対2でバトルしてる。ああああ！コラフジてめえー！！｣
｢おんぷちゃんに気を取られてるからだよ！｣
｢ヒラ！こーすけやれ！｣
どうやらヒラさんキヨさんと、フジさんこーすけさんでタッグを組んでいるらしい。
私は目を塞いでいるので見えないが、彼らの笑い声につられてふふ、と声が出てしまう。
キヨさんが夢中になってるのをいいことに、背中に頭をつけてみる。
びく、とわかりやすく反応した。
｢ちょっとぉキヨ〜！しっかりしてよ！｣
それがプレイにも影響が出てるのか、キヨさんは少し劣勢に立たされたらしい。
ヒラさんの悲痛な声が聞こえる。
彼の邪魔ができて、少し嬉しかった。
｢……あ、この曲、すごいかっこいい｣
｢おー、この曲がお前に弾いて欲しいやつ｣
すぐに気を取り直したのか、キヨさんはこーすけさんやフジさんを倒しにかかったようだ。
｢……耳コピします｣
背中に頭を預けながら、タオルを目に当てているので、曲に集中した。
｢……ここで短調にかわるんですね………ふーん。あとはここでこう………｣
✱
｢あの曲耳コピできたので、録音してきていいですか？｣
｢おー、データすぐ送れよ｣
｢早！？キヨから話は聞いてたけど、もう？！｣
フジさんはびっくりしている。
ヒラさんとこーすけさんも興味津々だ。
｢聞いてもいい？｣
｢はい。じゃあ行きますね｣
ピアノを前に、私はひとつ深呼吸した。
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りんご(プロフ) - ちょこれえとさん» すみません、返信遅くなりました。好きになったと言って頂けて嬉しいです。これからも自分のペースで頑張っていきます！ (2020年3月6日 13時) (
レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと(プロフ) - めっちゃ面白いです！キヨのこともっと好きになれました！ これからも頑張ってください！！ (2020年3月3日 13時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - みんさん» ありがとうございます！1番好きと言っていただけて嬉しいです。自分のペースで頑張らせていただきますので、これからもよろしくおねがいします！ (2020年1月31日 23時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - はじめまして！いつも拝見させていただいています！たくさんあるキヨのお話の中で一番好きです(^^)vりんご様のペースで頑張ってください。陰ながら応援してます！ (2020年1月31日 18時) (レス) id: c336b5de5e (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - なおさん» 初めてのコメントをいただけて嬉しいです！年齢制限の方は別サイトになると思いますが、前向きに考えますね。ありがとうございます。 (2019年12月13日 19時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2019年12月10日 14時
