19話 ページ20
喫茶店を後にして、私たちは大学に向かう。
結局2人に言われたことは、大学では極力気をつけて行動することと、SNSには十分注意しろとのことだった。
……2人は保護者か、と思わずツッコミそうになってしまった。
でも、実況者という有名な人達と関わりを持っていても、2人は全く変わらなくて、味方になってくれたのが嬉しかった。
そして、いつも通り講義を受け終わり、バイトをして家に帰る生活が続いた。
✱
｢よ、待ってた｣
あれから3日後。午前で講義が終わり、ピアノも練習しすぎてストップがかかってしまったため、レッスンは延期になった私はタクシーでキヨさんの家に行った。
チャイムを鳴らすと、すぐに迎え入れてくれる。
中に入ると、既にざわざわと話す声が聞こえてきた。
部屋に着くと、レトルトさん、牛沢さん、ガッチさんがいた。
実はこれから、実況なるものを撮ることになっている。
｢こんにちは｣
｢おつかれ〜｣
｢Aちゃん久しぶり！｣
｢こんにちは｣
挨拶をしてソファに座る。
キヨさんはパソコンやマイクを色々チェックしている。そのまま私に聞いてきた。
｢A、練習してきたの？｣
｢はい。テレビでずーっとマリオやってて、お母さんやお父さんとも対戦してたんですよ｣
｢勝敗は？｣
｢……………全敗ですけど………｣
牛沢さんの質問に答える。
瞬間、全員から笑われた。
✱
マイクの音を入れて、録画が始まった。
｢今日はマリオやります。と言うかマリオをやるこいつを見守る会になりそうです｣
キヨさんはちらりと私を見る。私はこくりと頷いて声を出した。
｢どうもおんぷです。この間はキヨさんの動画に突然出て拙いプレイしてごめんなさい｣
｢ピアノやばかったらチャラになるかと思ったけど、今回はそう行かねえな｣
牛沢さんの言葉にハッとしてしまった。そして、キヨさんの方を向いてお願いする。
｢た、確かに牛沢さんの言う通りだ。キヨさん、エンディング私に弾かせてくれませんか｣
｢えっ？嫌だよ｣
｢キヨくん酷いwwwww｣
｢即答すんなよwwww｣
レトルトさん、ガッチさんが笑った。
｢い、いや。でも練習してきたから、下手くそプレイにはならないはずです。エンディング弾かないくらいのプレイすればいいんですよ｣
｢弾くか弾かないかはおんぷちゃんの権限になってない？www｣
牛沢さんがツッコミ、キヨさんはコントローラーを私に握らせる。
プレイ15秒後、マリオが穴に落ちていった。
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りんご(プロフ) - ちょこれえとさん» すみません、返信遅くなりました。好きになったと言って頂けて嬉しいです。これからも自分のペースで頑張っていきます！ (2020年3月6日 13時) (
レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれえと(プロフ) - めっちゃ面白いです！キヨのこともっと好きになれました！ これからも頑張ってください！！ (2020年3月3日 13時) (レス) id: cdd2774812 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - みんさん» ありがとうございます！1番好きと言っていただけて嬉しいです。自分のペースで頑張らせていただきますので、これからもよろしくおねがいします！ (2020年1月31日 23時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - はじめまして！いつも拝見させていただいています！たくさんあるキヨのお話の中で一番好きです(^^)vりんご様のペースで頑張ってください。陰ながら応援してます！ (2020年1月31日 18時) (レス) id: c336b5de5e (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - なおさん» 初めてのコメントをいただけて嬉しいです！年齢制限の方は別サイトになると思いますが、前向きに考えますね。ありがとうございます。 (2019年12月13日 19時) (レス) id: 72494e54b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご | 作成日時：2019年12月10日 14時
