You're my crush...(Makoto)

21好意につけこんで ページ21

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慎side




「慎くんは、ずっとダンスやってるの？」

慎「うん、長いことやってる。社会人になっても続けたくてさ」


帰り道、そんな他愛もない話し。


「好きなことがあるって、いいね？…私、そういうの無いからなぁ」

慎「いいじゃん。これからは応援担当で。……………ファンに、なったんでしょ？」

「…………うん//……………皆んな、両立してて、凄いなぁって思った。」

慎「……まぁ、好きなことだからね」

「……これからも、応援、したいな。」

慎「遊びにきてよ。皆んな喜ぶと思う。A、コミュ力高すぎ」

「そんなことないよっ！すぐ、緊張しちゃうし。……でも、皆んな本当にいい人だった。」

慎「確かに。いい人ばっかかも。」



踏切のところで歩く足を止める



慎「俺はあっちで、Aはこっちだよね？」

「うん」

慎「……………よかったら、家まで送るけど？」

「えっ//」

慎「あ、でも、家知られたくないとかだったら、ここで帰る」

「ううんっ//……………お願い、します」

慎「……………うん」



…………ほんと……そんなんだと、すぐ、男の人に騙されちゃうよ。



家に着くまでも、なんでもない話しが続いた。



「あ……私の家、ここ……今日は本当にありがとう。凄く、楽しかった」

慎「こちらこそ。来てくれてありがとう。」

「…………じゃあ…また……」

慎「………あのさ」

「………？」

慎「………俺の…ファンになったって、言ってくれたじゃん？」

「……………うん//？」



不思議そうな顔をする彼女…………



慎「……………俺のこと………好きになったらだめだからね？」



そしたら、彼女は動きを止めて………………



慎「……………俺だけは、好きになったらだめ。」



あからさまにシュンとした。
だけど、先に言っとかないと…………＿＿＿＿＿＿＿＿



じゃないと……………Aのこと、利用しちゃいそうだから………………＿＿＿＿＿＿＿＿




慎「…………そのまま、純粋なファンでいてね？」




その好意につけこんで…………自分の気持ちをたて直す為に……………利用、しちゃいそうだから…………………＿＿＿＿＿＿＿＿





だから………………





ごめんね。


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