【銀魂×約束のネバーランド】 雪の降っていたあの日

8ハウスと孤児 ページ9

母と慕う彼女は親ではない。

ともに暮らす彼らは兄弟では無い。

ここは孤児院。

そして、私は孤児だと思っていた。






エマ「みんな起きてー！朝ごはん遅れるよー！」

今日も相変わらずエマの声でみんなが起きる。

まぁ、私もそのうちの1人だが。

フィル「紐結べなーい！」

マーニャ「靴履けなーい！」

「はいはい。私がやるよ。」

エマ「あ！Aおはよう！」

「おはようエマ。朝から随分と元気ね。」

エマはニカッと笑うと走って廊下へ出た。

私もそれに続いて部屋を出ていく。

エマ「ほっはよー！ノーマン！レイ！」

「おはよう2人とも。」

ノーマン「おはようエマ、A。」

レイ「ほっはよーエマ。お前歳いくつだ？5歳？」

エマ「3人と同じ11歳！」

「ほら早く席について！」

ママ「時間通りね。」

全員「いただきます。」

いつも通りの時間に手を合わせて頂くご飯。

当たり前の日常。

そして…毎日の勉強(テスト)。

将来のために、学校代わりなんだって。



「フゥ。終わった…。」

ママ「結果を返すわね〜。
ノーマン、レイ、エマそしてA。
すごいわ4人とも！また300点！満点(フルスコア)よ！」

「やったねエマ！」

エマ「うん！」

さぁ、これから自由時間。

何をしようかな。

んーと考えていると、エマがこっちに来た。

エマ「Aも一緒に鬼ごっこしようよ！」

「鬼は？」

エマ「ノーマン！」

「ふふっ。腕がなるわ。」

エマ「やったぁ！ノーマン、Aも入るよー！」

そう言って、私達は森に散らばった。

レイは相変わらず本でも読んでいるのだろう。

私は木に登り、塀の方へ行った。

そして、塀に登る。

「変わらないな…。この光景。」

私が施設(ハウス)の秘密を知ったのは8歳。

兄弟に貸していた大切なペンダントをそのまま貸していたままだったのだ。

それを返してもらおうと、門へ追いかけてしまった時、見てしまったのだ。

鬼の存在、飼育官(ママ)、商品(私達)のこと。

「…。今思い出しても身震いするわ。」

間一髪逃げたものの、見つかっている可能性もある。

なるべく“普通”で過ごしているが、意味が無いのかもしれない。

あ、そろそろ鬼ごっこに戻らなきゃ。

私は柵内の木に戻り、気配を消した。

すると、エマとノーマンが一騎打ちをしていた。

おそらくほかの兄弟は捕まっているのだろう。

私は静かに気配を消しながら2人の後を追った。

9ハウスのバケモン4人→←7手合わせ=殺し合い

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