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Ki


「…俺は嬉しいよ。北山と同じっていうの。」

「…あ、うん、俺も、へへっ。」

「何笑ってるの?ふふっ。」

「藤ヶ谷も笑ってんじゃん。」


お互いの顔を見ながら「笑ってんだろー。」と言い合えるなんて、最高だな。


「あっ、でももし藤ヶ谷が忙しいなら、お店だけ教えてくれたらあとは自分でどうにかするけど、大丈夫?忙しくない?」

「俺は別に大丈夫だけど、俺が行けなかったら一人で行くの?」


藤ヶ谷が行けなかったら一人で行くつもりだけど、一人で行くのは変?
香水とか正直よくわからないから、誰かについてきてもらう方がいいのかな?

俺、全然知らないからな。
ファッションとかもよくわからないし。
うーん、どうするのが正解かな。
藤ヶ谷のことばっかり見てきたから、藤ヶ谷以外のお洒落な人を知らないし、もし藤ヶ谷に予定が入ったら大変なことになるな。









「…もしかして、一緒に行く人いるの?」

「え?」

「誰かと約束してるの?」

「え、どういう意味?」

「そのままの意味だよ。誰かと一緒に買いに行く約束してるの?」


俺が?誰かと一緒に香水買いに行く?
そんなのあるわけない。
あるわけないけど、藤ヶ谷の目は俺の目をしっかり捉えていて、決してふざけて聞いてるんじゃないってことを伝えている。

真剣な顔の藤ヶ谷に言葉が詰まる。








「…もしそうなら、教えない。」

「え、なんで…。」

「…俺が行けなかったら一人で行くの?」

「そのつもりだけど、でも、香水とか詳しくないから、ちょっと心配。」

「じゃあ、一緒に行こ。」

「うん、ありがと!」

「ふふっ、だから声でかいって。」


シーッってしながら小さく笑う藤ヶ谷。
その仕草が子どもの頃からすごく好きで、藤ヶ谷が唇に指を当てて悪戯っぽくシーッってするたび、俺の心と体がときめく。
かっこいいだけじゃなくて、すごく無邪気なところも好き。







「俺、土曜日空いてるけど、北山は?」

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じゃがいも(プロフ) - なのはさん» なのはさんこんばんは、読んでいただきありがとうございます。もどかしい二人が書けるように意識していたので、お褒めの言葉とても嬉しいです!これからも頑張ります!! (2018年8月23日 0時) (レス) id: a8c069ecca (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - こんばんは、いつも楽しく読ませていただいてます^ ^このもどかしい甘酸っぱさが素敵ですこれからも更新を楽しみにしてます (2018年8月21日 23時) (レス) id: 952d1e1bb0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:じゃがいも | 作成日時:2018年6月6日 22時

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