年下のいいなりなんて勘弁だ！ ＊沖田総悟＊

22.お手伝い ページ23

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「Aさん」



「…なんですか沖田さん」



朝ごはんを食べた後のみんなの皿を洗っていると、沖田さんがわざわざやってきた



とても嬉しそうである。



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「まだですかィ


早く行きやしょう」



「これ終わってからです」



「そんくらいにしときなせェ」



「仕事です」



「Aさんの綺麗な手が荒れちまいまさァ」



そう言って沖田さんは背後から手を伸ばしてきゅっと蛇口の水を止めて



わたしの手に触れた



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「！ちょ、ちょっと！」



「ほら、手赤くなってる」



「仕事だって言ってるじゃないですか」



「仕事の前にAさんは女でしょう？」



「！」



「せっかく綺麗な手ェしてんだから、


大事にしねぇと」



「いいんですよ、これは」



「強情だねィAさんは」



「…」



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さっきまで子供みたいな顔してたのに



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いきなりそんな、



優しいこと言われたら、



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どう反応したらいいか


わからなくなるじゃない



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「手伝う」



「え。」



なにを



「これ、洗ったやつ拭いていけばいいんでしょう？」



「そうですけど、


隊長さんにそんなことさせちゃ…」



「彼氏だからいいんでィ」



「彼氏じゃないですよね」



「へいへい」



「全く…」



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彼氏発言を比定したにもかかわらず、


お皿を拭いている沖田さんはとても楽しそうで



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なんだか弟みたいだな、と思うけど


言ったら絶対落ち込むので


くすっと笑うだけに済ませる私でした。



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「トシらしくねーなぁ許可出すなんて」



「今日だけに決まってんだろ


ったく、世話のかかるガキだ、総悟は」



「そうだな…今日だけ、楽しんでもいいよな」



「え？なんかあるんすか？」



「バカ山崎


お前今日は【あれ】じゃねーか」



「…え？」



「………もういい、ミントンやってろ」



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