年下のいいなりなんて勘弁だ！ ＊沖田総悟＊

19.彼氏 ページ20

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「…あ、Aさんおはようございます！」



「おはようございます」



「…あれ？


Aさん、、



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首どうしたんで「ただの引っかきキズです


気にしないで下さい」



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「え？虫に刺されたのかと思ったんですけど…」



「じゃあ虫でも構いません」



「？？」



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そう、



わたしはもう



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堂々と生きることに決めた。


うむ、それが1番の策なのだ。



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大勢の隊士さんがいる食堂に顔を出すと、バッチリ沖田さんと目が合ってしまった



反射的に目をそらすが、彼はおそらく穴が開くほどわたしを見ているのだろう



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「あれ！Aさんそr「虫刺されです」



「…え？虫刺され？」



「気にしないで下さい」



左手で首をおさえる



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「なんだ、てっきり彼氏につけられたんだと思いました」



ギク



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「彼氏なんていません」



「そーなんですか


いそうなのに」




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わたしのことなんてどうでもいいじゃない



早く茶碗に盛られた白米を食べてどこかに行ってください



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…そう心の中で、つぶやいていた。




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その時だった。


左肩にずっしりと重みを感じたのです。


その重みとはちらりと見ただけで


人の手とわかるほどのもので、


それは明らかにあの人のものだとも


わかるものでした。



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「…俺が彼氏でさァ」



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「…………ぇ…」



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時が止まった。



みんなが止まった。



こちらを凝視しながら



みんなが止まった。



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