年下のいいなりなんて勘弁だ！ ＊沖田総悟＊

16.不治の病 ページ17

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大好きなAさんとふとんの中にいる



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すげぇ、Aさんの匂いがする…


落ち着く…



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いつから俺は



この人の匂いを覚えていたんだろうか




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「Aさん…？


寝てるんですかィ」




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「…起きてますよ、何ですか」



照れてるのか恥ずかしがってるのか


ずっと俺には背中を向けたまま。



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「くっついていいですかィ」



「くっついたら絶対許しませんから」



「さっきはキスまでしたのに」



「あなたが勝手にしたんでしょ」



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わかってる。


言葉は少しトゲがあるけど


本当は怒ってないことくらい



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そんなのわかってるんでィ




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全てが愛おしいと思えるくらい



俺はこの人に惚れてる




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大好きで、気が狂いそうでさァ



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「…っ！！///


ちょっ、沖田さ…」



「ちょっとだけでィ」



「いやちょっとってあなたっ」



「顔をこっちに見せないあんたが悪い」



「！」




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ゆっくりと後ろから手を回して



Aさんの腹に手をつく



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優しくぎゅっと抱きしめる




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顔の前にはAさんの髪があって


そこに顔を埋めるとシャンプーの香りがする



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年上のくせにちっちゃい。



俺の腕の中にすっぽり収まってしまう。



このシャンプーの匂いも、



少し震えてる肩も、



絶対赤くなってる顔も、




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俺だけのものにしてぇ



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「…病気でィ」



「…？な、何が？」



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『Aさんを独り占めしたくなる病気』



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薬なんてあっても治んないくらい重症




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「…不治の病でさァ」



「…意味わかんないです」



「俺だってわかんねぇ」



「え？」



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「すきでさァ」



「はいはい」



「大好きでィ」



「…(うるさ。)」



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