12.だっこ ページ13
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…ん、あれ、ここ…
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「あ!Aさん起きた!」
「え、あ…」
気付いた時にはすでに屯所の中にいた
相部屋の『ゆき』さんが安心したように上から私の顔を覗き込んでくる
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あれ、なんで私寝て…
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「Aさん、おつかいありがとうございました!ゆっくり休んでください」
「あのっ私いつからここで…」
「…えっと、沖田さんが寝てるAさんをはこんでくれて…」
え!
私寝てたの!?
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それは申し訳ないことをして
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「沖田さん素敵でしたよ〜
私初めて見ました!」
「…何を?」
え、初めて?
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「お姫様抱っこですよ!
いいなぁAさん!
沖田さんにされるなんて羨ましい〜!」
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お、おひ…
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お姫様抱っこ!!?
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「起こさないようにってここまで運んで下さって」
「な、なんてこと…」
みんなに見せびらかしたな!あいつ…!!
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「違うの違うの!私と沖田さんそんなんじゃないの!」
「あと、ちょっと怒られちゃいました」
「え?お、怒られたって?」
なんで…
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「女中1人であんな大量の荷物持たせんなって
怒られちゃいました」
「…そんなの…」
別にいいのに
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「Aさん、すみませんでした」
深々と頭を下げて謝ってくるゆきちゃんの態度に動揺してしまい、とりあえず頭を上げるように言う
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「いいの!本当に…
私が勝手にしたことだし…」
「だからです!」
「…?」
「沖田さん言ってました…
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Aさんは、恥ずかしがり屋だからあまりみんなに頼れなくて、
迷惑かけたくなくて
自分で全部やっちゃうんだって。
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辛いって言わないから
周りがちゃんと気付いてあげないとダメなんだって
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沖田さん言ってました」
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沖田さん…そんな事…
私のために?
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「あと…」
「あと?」
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「Aさんは俺の彼女だからって言われました!」
「…」
目をキラキラとさせながら
とんでもないことを言ってきた
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毒りんご - なしもぐさん» いつもありがとうございます!前もコメントして下さいましたよね?すごく嬉しいです!元気出ます!!*\(^o^)/*なしもぐさんや読者の皆様のためにも更新頑張ります!! (2017年1月11日 23時) (レス) id: f2949a0c88 (このIDを非表示/違反報告)
なしもぐ(プロフ) - 夢主がとてもかわいく書かれてて、自分では出来ないので羨ましいです!更新待ってます! (2017年1月11日 19時) (レス) id: 3e2efce468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:毒りんごちゃん | 作成日時:2017年1月2日 16時