47，豹変 ページ48
「パクッた…！？」
最初にそう言ったのは剛陣だったか。鬼道のシュートを見た彼らの内円堂、吹雪、吉良、不動は得点のチャンスに喜びを感じたのか笑っているが、それ以外は皆驚愕していた
「でもペンギンの色が違うでゴス！」
『色？どこですか？』
「…灰崎のペンギンの傷は色が紫だが、鬼道さんのはオレンジだ」
自身の問いに静かに答えた西蔭に『わざわざありがとうございます』と礼を述べたと同時に、鬼道のシュートは紫の曲線を描いてゴールに入った
【ゴオォォル！ 入ったぁー！なんと鬼道が灰崎凌兵の十八番″オーバーヘッドペンギン″を使った！！】
実況者さえも驚きと感動のあまり左手をつきだして叫んだ。鬼道はドヤ顔を決めつつも自分に近付いてくる灰崎を特に悪びれた素振りもなく迎え入れる
「何故お前がその技を？」
「弟子の技を師匠である俺が使って何が悪い」
彼の至極当然と言わんばかりの雰囲気に灰崎は慌てて「誰が弟子だ！」と冷や汗をかきながら反発する
「…それに弟子から技をパクる師匠がいるかよ！とんだ絶対指導者だぜ」
一方彼らの後ろで喜び合っている稲森らとは対照的にオーストラリア陣は神妙な面もちで集まっていた。拳を震えさせてまで悔しがる者、まだまだ余裕を保っている者、様々だった。そんな時、不自然にアスとサルの間に入ったサタンは今まで寝違えかと思われるくらい右に固定されていた首を震えながらも左に動かしていく
すると姿が豹変し先程までの赤い髪は黄色と橙色へと変化した。紺色のユニフォームに明るい2色が似合っている。まさしくopのイケメンである、待っていたぞ
審判が笛を吹くとアスのパスで試合が再開した
「ここから巻き返すぞ！」
「皆油断しないで！」
鬼道と吹雪の配慮の声が響くと各自は頷き自陣を固める
「儀式に移る…」意味深な呟きを零したサタンを残して早速ボールを持って攻めるサルに鬼道は食らいついていく。2･3度の接戦を繰り返し、ボールを奪いさらにドヤ顔を決めた鬼道だったが直後にキーンと機械音のような耳に不快を与えるような音が聞こえた。これに眉を顰めるも時既に遅し。ゴーグル越しに青い光が飛び込んでくる
光で目をやられたのか鬼道はその場に仰向けで倒れた。その横をサタンは無様だとも言いたげに笑って走る。受け身をとってはいるが、無慈悲にボールを奪い去っていくアスの姿に稲森と灰崎は驚愕した
「気を付けろ！稲森！灰崎！」
地に伏せた状態で叫んだ
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
