43，降臨 ページ44
円堂がシュートを止められなかったことに対してゴール前で悔しさを露わにしている中、鬼道、灰崎、吉良は彼の前に集まると先程の違和感を語る
「フィールドの悪魔が悪魔に魅入れてちゃ世話ねえな」
「うるせぇ！お前だって見えてねぇだろうがよ！」
絶賛キャットファイト中の彼らを尻目に、鬼道の左隣にいた吹雪は先程の吉良の動きに注目した。良かったな吉良、褒められているぞ、聞いてないだろうが
「あの瞬間…ヒロトのイレギュラーなプレーのせいで相手からボールを奪えた」
「ヒロトの行動がなんらかの仕掛けの邪魔をしたということか？」
風丸の問に「瞬間移動などありえない」と同意の言葉を上げると、いつの間にか一星以外の全員がゴール前に集合していた。鬼道のおかげか確信を持てた風丸は辺りをキョロキョロと見回す。それを不思議そうに見つめる他らに彼は口を開く
「おかしいと思わないか？ベンチや観客の反応」
「ああ、俺も妙だと思っていた」
「確かに。もし敵やボールが消えているならもっと驚く反応があるはずだ」
「しかし観客も実況も俺達が普通にボールを取られたと思っている」
3年生らがテンポ良く話を進めていく中、惜しくも取り残される彼らは説明を要求すると鬼道は彼らにとって衝撃的であろう事を述べる
「敵の瞬間移動を見ているのは恐らくフィールドにいる俺達だけだ」
案の定、ここにいる多数の者は目を見開く。しばし困惑と驚きの入り混じった雰囲気が続いたが、その中で1人「見えない敵との戦いか…面白くなってきたじゃないか！」と円堂は好戦的な笑みを浮かべた
そして試合は再開する
【日本、完全にオーストラリアのプレーに翻弄されているぞ！今日の日本は何かボーっとしているようにも見えるが一体どうしてしまったんだ！？】
会場に不名誉な実況が鳴り響く中、ベンチ陣は祈るような思いでフィールドを見つめる
不思議な緊張感が漂っている中、1人の女性がザッと足音を立てながらこちらに歩いてくるのが見えた。徐々に近づくその姿には凛とした美しさがあり、やがて彼らの前に辿り着くとその圧倒的カリスマ感に黒裂は目を奪われてしまった
瞳を閉じ、綺麗なウェーブのかかった茶髪に細く整った眉、美人と言うに相応しい人物だった
黒い服に赤いネックレスを付け、パステルカラーのワイドパンツを着こなす彼女は腰に手を当てながら綺麗な笑みを零す
「雷門夏未です。強化委員として海外チームの調査をしていました」
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
