36，同時刻 ページ37
時間はミーティング後の数分に遡る
一星は円堂に練習の約束を取り付けると早速練習所に向かう。その様子を鬼道は扉の陰から厳しい目で見ていた
西蔭は1人タンクトップ姿で施設に作られたジムに、不動は黒裂とは違うルートで走り込みへ、砂木沼らはユニフォームでミニゲームを、マネージャーとサポーターに加えて小文らは昼食作りを始めていた
そんな中、先日の韓国戦もとい一星に疑念を抱く鬼道は説明を求めて監督の元へ直談判に向かう
「心配しなくても、FFIは立派な少年サッカーの大会ですよ」
しかし結果は黒。一星について尋ねても″プライバシー″というパワーワードでねじ伏せられた。彼ののらりくらりな態度に鬼道は苛立ちを隠しながら部屋を去る
その際に趙金雲は″イナズマジャパンにはどうしても一星を入れなければならなかった″と零した
そんな鬼道は円堂と一星が共に練習していることを思い出しそこへ向かう。彼がついた頃には、転がっているボールを見る限り9回目のシュートだろう。鬼道はそこから2回のシュートを見た
「最後絶対に決めます！」
笑顔で意気込む彼に円堂も構える。一星は足を大きく振り上げると渾身の一撃を打つ。だがその時に聞こえた″カチッ″という音を鬼道は聞き逃さなかった
不自然にボールに付けられた赤いボタンを押す感触に、円堂が傷付いた姿を想像した一星は密かに笑みを浮かべる。だが世の中悪に栄えた歴史はない。鬼道の「避けろ円堂！」の大声で円堂は「え？」とその場を動いた
結果的に避けたボールは、イナイレ史上めったに破られることのないゴールネットを破り壁に針が突き刺さった。
「大丈夫か円堂！」
「鬼道が声をかけてくれなきゃ…危なかった」
動揺した円堂の横を一星はボールを回収しに走る
「酷い…誰がこんな悪戯を」
「悪戯だと！？」
趙金雲にはぐらかされたこともあり鬼道の怒りは爆発した。彼の胸ぐらを掴み上げると手に持っていたボールは下に落ちる。怒りに身を任せながらその手を揺さぶる鬼道に、一星は″急に荒ぶってどうした″と眉を下げた表情を浮かべる
「信じて下さい円堂さん…！」
遂には円堂に話を振る。円堂も鬼道に不審を抱いたのか落ち着けと一星の胸から手を離させる
「幸い誰も怪我しなかったことだし、今日の練習はこれで切り上げよう、な？」
円堂は去っていった。それに続いて一星も去ろうとする
鬼道は何の目的かと尋ねるが答えず終いだった
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
