小麦色のサントリナ 【オリオンの刻印】

31，朝食 ページ32

昨日の勝利の影響で今朝は余裕のあるものだった。皆いつもよりは遅いが食堂に集まり朝食をとっている


朝食の時間は3年生の雷門メンバーが固まって食べている影響で、他選手も例外はあるがだいたい学年で集まって食べている


「何食ってんだお前」

1年生組4人はたまに集まることがある。今日は黒裂の横に灰崎がおり、彼女が食べている物に多少の興味がでた彼は尋ねた。ちなみに本日のメニューはだし巻き卵と白ご飯に味噌汁とサラダだ

『韓国海苔だよ。試合の後の休憩時間に売店で売ってるのを見つけてね、一枚どうぞ？』

しばらくそれを睨むと「どーも」と言って箱から一枚取り出すとそのまま食べる

「なんか変わった味だな…ごりごりしてる…」

『表面にごま油と塩を塗ってるからね。熱い白ご飯に巻いたらいい感じに溶けて美味しいよ』

そう言ってもう一度灰崎に海苔の入った箱を差し出すと彼は手にとり、言われたとおり白ご飯に巻いて食べる。好みだったのか口に入れた瞬間に目をカッと開いた

「イけるな、コレ」

「僕も一枚下さい！」

そこで入ったのは前の席に座っている坂野上、ちなみに横は一星だ。彼らも韓国海苔に興味が湧いたようで

『もうこれ皆で食べよう。30枚入りなんて1人じゃ食べれそうにないし…』

そう言ってテーブルの真ん中に海苔の箱を置くと灰崎はよしキタ任せろと言わんばかりに一番に手を突っ込んだ。その次に坂野上、一星が取りみるみるうちに海苔は無くなっていった。男子の食欲と胃袋を舐めてはいけない


『私達、韓国食べたね』

「意外とやるじゃねぇか韓国」

コイツら馬鹿かと一星は呆れた目で見ていたが海苔が美味しいのは認めている。坂野上は言うまでもない


【結論】韓国海苔は美味い

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