16，各視点 ページ17
風丸はゴールで立ったまま動かない円堂の元へと走る
「円堂、大丈夫か！？アイツらあんな汚い真似を───」
「違う」
彼の言葉を即座に否定する。どこか見据えるような彼の姿とすぐさま出された否定の言葉に、風丸は「え…」と漏らした
「邪魔されたから止められなかったんじゃない。
あのシュートはすげぇ…やっぱ世界はすげぇ…！」
止められたのはあくまでも自分のミス、彼のこういうところが皆から好かれるのだろう。常に自分の欠点を考え、相手を素直に称えられるその精神と心の広さ、これが日本のキャプテンだ
幼なじみである風丸も彼の意思が何となくわかったのだろう、「そうだな」と頬を緩めると次には相手を睨んでいた
観客席からカメラを構えた男、紀村陽介はポツリと呟く
「日本は苛だっている、韓国は日本の経験の少なさやメンタルの弱さをついてくるか…」
「本当に経験が少ないのはどちらかしら…？」
彼の呟きに反応したのは、隣で無表情にアイスを舐める少女ユウだった。このユウという少女、どことなく″久遠冬花″に似ている気もするがこの話はまた今度
紀村は自分の呟きに反応されるとは思っておらず「ん…」と返すもすぐにフィールドへと目を移す
日本ボールで試合が再開されると稲森はボールを受け取り、前線に上がっていく
「さらなる泥沼に沈めてやるぜ！」
ペクはラフプレーをするつもりらしい、堂々と宣言するとはありがたいことである。稲森も警戒して彼の動きに集中する
ペクは膝を突き出しながらのスライディングを浴びせようと稲森に近づく
しかし稲森にはこれがゆっくりと見えた
咄嗟に左側が重心だったボールを右にまわすことでこれを避ける。その姿はまるで闘牛のよう、彼自身も「あれ…？今俺ラフプレーを避けられた…？」と困惑しているようだが、格好良かったぞ
「明日人、お前も気付いたか」
稲森の隣へと上がった氷浦は自分もそうだったと述べる
「なんだコイツら…何故俺達の当たりを避けられる！」
「…妙だな」
「…まるでこちらの動きが読まれているようだ」
韓国側も困惑していた。相手のプレーを乱すはずが、こうも簡単に破られるとは思っていなかったのだ
そんな中稲森と氷浦の頭に浮かび上がったのは"無敵ヶ原富士丸"という男の存在だった
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
