56，ルシ ページ8
オーストラリアは先程の実況通り"6番MFベルゼ"から同じくMFの"ルシ"に変わった
・・
「ルシ、必ず･･･やる」
背に監督の支持を受けて、白銀の桃色は静かにそう呟いた
フィールドに立つとサタンは表情を消してルシに命令を下す
「ルシ、いけ」
「ルシ、分析。ターゲット候補リストアップ。６番…４番…２番…決定」
風丸、吹雪、坂野上を順に見回しながら見定めると、最後に射止めたのは坂野上だった
不動がアスのマークに入る中、氷浦のスローインで試合が再開した。無事不動にボールが渡るとアスを翻弄しながらその場を制した。
しかし不動の後ろからルシがスライディングを行うと、上手い具合に股をすり抜けるかのようにボールをかっさらっていった
「何者だアイツ…」
鬼道と吉良は驚くも警戒を強めた。ボールを奪ったルシに周りから賞賛の声が上がるも、とくに表情は変わっていなかった
「通しませんよ！」
しかし坂野上が立ち塞がると、先程まで動かなかった表情に揺れが生じた。もしかして恋の予感だろうか
「ルシ…ターゲット、ロックオン」
そんな事はなかった。突如目を鋭くさせたかと思うとスパイクから何やらこちらも鋭く光った何かを覗かせる。これが正面から見えた坂野上は「えっ…」と困惑の声を漏らした
ルシはスパイクを光らせながら坂野上に正面から、さらに加速させて、スパイクに固まっている坂野上を撫でるように抜き去っていった
そしてその数秒後
坂野上は「ぐわああぁぁぁ…!」と何時もより野太く大きな声を上げて地面に伏せた。ホイッスルの音が、数倍長く感じた
「坂野上！？」
稲森は真っ先に彼に駆け寄った。ソックスから滲む血が痛々しく、何とか立ち上がると鬼道も近付いてきた
「俺、見ました。アイツのスパイクに刃物が仕込まれていたのを…!」
坂野上の告白を聞いた彼らは驚き、息を飲んだ
「行動を起こすべき時があるんだ」
"大切なものを守るためにはな"と鬼道は静かに怒気を含んだ声でそう言った。稲森と彼の手を取り立ち上がった坂野上は冷や汗を垂らすも、ゴーグル越しの彼の目は本気だった
「坂野上、お前の仇は俺達が取る」
鬼道はこれ以上感情的になってはならない、とその場を去ろうとするも坂野上の目はまだ死んでいなかった
「待って下さい！俺にやらせて下さい」
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Setsuki.(プロフ) - 良子(ラッコ)*さん» なんか、1年生なので童顔を意識したら小学生くらいになってしまいました笑 応援、ありがとうございます！なんか勝手にふざけたの描いてごめんなさい汗(リア充見た時の顔とか…←)私も、良子さんのこと応援してます！頑張ってください！ (2019年5月16日 20時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - Setsuki.さん» ありがとうございます！細身の綺麗な雰囲気で書いて下さって、線とか、画力の高さが目にしみます･･･。何気にイラスト書いて貰ったの初めてで、こうも嬉しいものなのかと目頭が熱くなっています。Setsukiさんも絵師としても、執筆者としても、応援しますので頑張って! (2019年5月16日 18時) (レス) id: 8f91876c31 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - 白黒で申し訳ないです。ごめんなさい (2019年5月15日 22時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/b/4/7/b47f19bd8787bd22a00ed67eeed75d36.jpg.jpg (2019年5月15日 22時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - 良子さんどうも！大変遅くなりましたが、この小説の黒裂ちゃんが完成しましたので報告しに参りました！URLはここに載せておきますね！ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年12月8日 23時
