62，貴方は好き、嫌い ページ14
「ぼさっとすんな一星！」
「集中しろよ一星、俺のパスはちょっとばかし強烈だぜ！」
後半開始に行われた"抗争"はまた始まる。灰崎は左足、吉良は右足、足を集中的に狙われ痺れが走った。ついには四つん這いになるまで追い込まれ、荒い呼吸が響く
「こんなの…やっぱりサッカーじゃない」
「薄汚ねぇ裏切り者は、二度とピッチを踏めなくしてやるぜ！」
瞳孔を開きながらもう少しで仕留められる、と次第に頬が緩んでいく。試合を汚した恨みを、今一番のロングシュートを彼の顔めがけて放った
(この光景は…)
一星の脳裏に迸る男の子がサッカーボールと一緒に手を振っている。「ああ…」と声を漏らした。その声の意味はわからない。ただ、自分へと向かってくるボールから、目をそらすように瞑った
「──やめろおおおおおっ！」
刹那、稲森は走った。灰崎らの後ろにいたにも関わらず、瞬間的な速さで一星を庇う。左頬にボールが掠り、傷を負うも嫌な気はしない。フィールドの半数が何故庇うのかと視線を送る中、円堂は円堂だけは労りの笑みを浮かべた
「稲森を交代させますか？」
久遠は淡々と言う。その言葉に勢い良く立ち上がった剛陣は「いつでも行けまーす！」と見せつけるようにストレッチを始めた
「いえ、応急処置で様子を見ましょう」
「ま、明日人なら大丈夫だろ。俺は今回も温存されとくぜ！」
「剛陣、そのポジティブさは世界レベルだな」
趙金雲が必要ないと言った途端、剛陣は手のひらを返したようにあっけらかんと諦め、かつての不動のようにベンチに肩を抱くように座った。いつもと変わらぬ顔で砂木沼はさらりと誉める
「大丈夫か、明日人？」
担架でベンチに運ばれた稲森を氷浦は覗き込んだ。その後ろから明らかに怒ったように近づく灰崎が見えると、ばつの悪そうな表情に早変わりする
「テメェ…なんで邪魔しやがった」
氷枕のせいで動き辛い頭を右に向けた。目線の先には鬼道がいる。左頬を冷やす氷の手に力が入り、弱々しく、しかし段々と力強く言葉を発した
「─鬼道さん。鬼道さんがチームを守るなら…俺はサッカーを守ります！」
「どうして、僕なんかを庇って…」
大谷に手当てを受けながら一星は尋ねた。普段の生活からとてつもなく鈍い人ではない、フィールドにいたのだから何が起こったのかはわかっているはずなのに、そんな言葉が喉から出かかった
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Setsuki.(プロフ) - 良子(ラッコ)*さん» なんか、1年生なので童顔を意識したら小学生くらいになってしまいました笑 応援、ありがとうございます！なんか勝手にふざけたの描いてごめんなさい汗(リア充見た時の顔とか…←)私も、良子さんのこと応援してます！頑張ってください！ (2019年5月16日 20時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - Setsuki.さん» ありがとうございます！細身の綺麗な雰囲気で書いて下さって、線とか、画力の高さが目にしみます･･･。何気にイラスト書いて貰ったの初めてで、こうも嬉しいものなのかと目頭が熱くなっています。Setsukiさんも絵師としても、執筆者としても、応援しますので頑張って! (2019年5月16日 18時) (レス) id: 8f91876c31 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - 白黒で申し訳ないです。ごめんなさい (2019年5月15日 22時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/b/4/7/b47f19bd8787bd22a00ed67eeed75d36.jpg.jpg (2019年5月15日 22時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
Setsuki.(プロフ) - 良子さんどうも！大変遅くなりましたが、この小説の黒裂ちゃんが完成しましたので報告しに参りました！URLはここに載せておきますね！ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年12月8日 23時
