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余命宣告10日目 ページ10

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もちろんその日も天ぷら蕎麦。


「昨日も蕎麦食べてたよね。」


「ん?あぁ。好きだからな。」


学生時代から昼飯は蕎麦を食べていた。そして食べ始めて数分後、Aはお腹がいっぱいだといい俺に食べかけを仕向ける。


俺が?食べていいのか?これ、ある意味関節……だよな。そう思いながらも俺は遠慮なくいただく。俺だって健全なる成人男性だ。学生時代から想いを寄せていた人の食べかけに心を踊らせる事だってある。


Aの反応は?そう思ってAを見ると、Aは辛そうに伏せて腹を抱えていた。最初はこの食堂の衛生管理を疑った。しかし何も無く、俺は彼女を病院へと運んだ。


財布の中には運良く保険証が入っていた。医師が言うには夏バテらしい。点滴で栄養を送り、少し休むと良くなるそう。


点滴が終わり意識が朦朧とする彼女を家まで送り届けようと保険証を見る。そこには東京都〇〇区△△町サンフレッシュ・ハイツ2002と書かれていた。そこは俺が最近越してきたマンションだった。


ロビーにある共有玄関の鍵を開け、エレベーターへと乗り込む。Aの家の間取りは俺の家と何ら変わりは無かった。


廊下の1番手前、右側にある扉を開ける。そこには体を鍛える器具が沢山置いてあった。ここではない。


その反対側の扉を開ける。そこには簡易ベッドがあるだけでゲストルームだろう。彼女の寝室ではないことは明らかだ。ここでもない。


その隣にある扉を開けると本棚が壁一面にある。多分ここは書斎だろう。その反対側はトイレと水場。


俺は廊下の突き当たりにある扉を開けた。そこはリビングダイニングのようだった。ベランダの前には取り込んだあとなのだろうか、洗濯物が散乱している。


そして俺はその隣にあった一応仕切りはあるが開けたままにされている部屋に目が着いた。その奥には化粧台とタンスとベッドが置かれている。

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設定タグ:ヒロアカ , 轟焦凍 , Nao   
作品ジャンル:アニメ
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Nao(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます!期待を超えるくらい泣かしてみせますね笑 (2020年1月21日 9時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - うわ〜。これはいい小説な予感がします。最終回で泣いてしまうかも、更新待っています。 (2020年1月20日 23時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - kagamikoto08さん» そうなんです!!爆豪が元カレでここから色々展開させていく予定なので楽しんでみて貰えたら嬉しいです! (2020年1月18日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 余命宣告悲しいけど、13日目にして爆豪が元彼って驚きました! (2020年1月18日 10時) (レス) id: cbbf42e28b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Nao | 作成日時:2020年1月15日 22時

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