余命宣告17日目 ページ17
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ドアの修繕工事は一日で終わった。ヒーロー活動を行っている間に。
今私には悩んでいることが一つある。いや、正確に言えば二つ。一つは膵臓癌。もう一つは今の状況だ。
「あの。二人とも、自分のヒーロー活動地区に行きなよ！！」
そう、あれから嫌という程二人に構われている。勝己は癌のこともあり、轟くんは轟くんで体調不良の事を心配してくれている。
「半分野郎が戻れや。」
「爆豪が戻れよ。俺とAの活動地区は被ってるところがあるからな。なんの問題もない。」
いやいや。大アリだよ。一人でいる時間が出来ない。そして勝己は勝己で未だに私は気まずいのに……。私は大きな溜め息を吐いた。
「とりあえず二人とも一週間くらいは一人にさせて！」
それからの一週間は本当に一人だった。そして、本当に一週間だけだった。事務所へ向かおうとすると、共有玄関のチャイムと、家のチャイムが鳴った。
私は直ぐに察した。あの二人だ。普通に迷惑極まりない。いつか接近禁止命令出してやりたいくらいだ。勝己の過保護さは付き合っている時に嫌という程知っている。
でも轟くんは意外だった。あの、人に興味がなさそうな轟くんが。いや、それは言い過ぎか。とにかく、どちらも無視するためにはいかないので、三人で通勤する事にした。
その間も挑発する勝己に飄々と受け流す轟くん。案外この二人良いコンビなのかも。とさえ思え始めた。そのケンカを私抜きでやって欲しいものだ。
そして今日。私と勝己が別れる事になったあの日に巡る事件が起きた。
「Atomさんおはようございます。」
「おはよ。」
佐羽夏鈴。今回の元凶と言ってもいい。この子があろう事が事務所で勝己を口説き始めたのだ。
「実は私ぃ、前から爆心地さんのファンだったんですぅ！」
そう言って絡ませた腕に豊満なボディをこれでもかと擦り寄せる。元といえど彼氏が口説かれているところなど見たくはない。
目に毒状態だった。
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Nao(プロフ) - 珊瑚さん» ありがとうございます！期待を超えるくらい泣かしてみせますね笑 (2020年1月21日 9時) (
レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
珊瑚(プロフ) - うわ〜。これはいい小説な予感がします。最終回で泣いてしまうかも、更新待っています。 (2020年1月20日 23時) (レス) id: 75cba6923f (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - kagamikoto08さん» そうなんです！！爆豪が元カレでここから色々展開させていく予定なので楽しんでみて貰えたら嬉しいです！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
kagamikoto08(プロフ) - 余命宣告悲しいけど、１３日目にして爆豪が元彼って驚きました！ (2020年1月18日 10時) (レス) id: cbbf42e28b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nao | 作成日時：2020年1月15日 22時
