Anniversary.7 ページ7
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家に着くと、焦凍くんは私にここで待ってろと言ってリビングへ入って行った。荷物全部持って出ていけなんて言われるのかな？そう思うと、すごく悲しい。
でも結果は私の予想を遥斜め上に越えていた。
「A、入って来い。」
名前を呼ばれて私は静かにリビングへ入る。
「A、退院おめでとう。」
複数の声がしたと同時にクラッカーが盛大な音を立てて中身の紙吹雪やビニールの紐の様なものが私に放たれる。思わず目を瞑り、再び開くとそこには元A組のみんなに加え、B組の人達も数人いた。
「……え？みんな？なんで？靴は無かったのに」
私が戸惑っていると、一佳がやって来た。
「久しぶりA。靴はね、あそこ。」
そう言って指の示す方を見るとブルーシートの上に大量に並べられた様々なメーカーと形のスニーカー達。
「これの用意してたら遅くなっちまった。遅れたけど1ヶ月記念になにか出来ねぇかと思って。」
焦凍くんはそう言うと笑顔で近付いてくる。皆の中には勝己もいた。不服そうな顔をして、相変わらず切島くん達にイジられている。
「みんな……ありがとう。」
私は嬉しさのあまり再び泣いてしまった。一佳が仕方ないなぁ。と言いながら私を抱き締めくれる。本当に久しぶりに会えたみんなは優しくて、それでいて暖かかった。
「それから、渡してぇもんってこれ。」
そう言って焦凍くんは片膝を着くと、手に持っていた箱を開けて、私にこう告げた。
「A、1ヶ月って短過ぎるって思ったけど、後悔しねぇうちに言いたい。俺と結婚してくれ。」
「……焦凍くん。……はい。もちろん。」
公開プロポーズ。私は嬉しさのあまり大泣きしてしまった。みんなからおめでとうと祝福されて、左手の薬指には焦凍くんとお揃いの婚約指輪。
「いいなぁ。私も結婚したい！」
「はっ！君には一生無理な話だ。」
そう言って笑う一佳。それに対して挑発する物間くんに一佳がお仕置をしたのは言わずもがな。
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Nao(プロフ) - 桧さん» 素直な感想ありがとうございます！思わず笑っちゃいました笑 (2021年9月13日 22時) (
レス) id: 5e22ad68da (このIDを非表示/違反報告)
桧 - 好きです。 (2021年9月11日 14時) (レス) id: f7e0d06981 (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - シュラスさん» ありがとうございます！！嬉しいです！ (2020年2月9日 15時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
シュラス - とても良い小説でした！もっと書いて欲しいです!！他の小説も、勿論読みます！ (2020年2月9日 14時) (レス) id: 7e1b00660a (このIDを非表示/違反報告)
Nao(プロフ) - ももさん» 夢主ちゃんとの子供ですよー！細胞を冷凍保存していたので、それを解凍して人工授精させて、代理出産と言う医療法が実際にあるんです。それを使わせていただきました。 (2020年2月1日 10時) (レス) id: 9cbd37a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nao | 作成日時：2020年1月21日 23時
