短編:粟田口のたのしい遊戯�� ページ6
鯰尾「さぁ…粟田口のやんちゃ坊主四人組とA、どんなものを見せてくれるのかな!?」
鯰尾がそう言った瞬間。
薬研達は全員俯き、ぽろぽろと両目から涙を零してしゃくり上げはじめた。
お供狐「やや！これはこれは、お上手でございますなぁ…！」
これには鳴狐のお供同様、Aは開始から僅か数秒の出来事に目を丸くしているしかなかった。
こいつらの泣く演技がここまで上手いとは思っていなかったのである。
嘘泣きをするとは聞いてたけど、こんなマジのクオリティでやるとは聞いてない。
五虎退「Aさん、何を見せてくださるんでしょうか…」
前田「楽しみですね…！」
ほれみろ、純粋なガキ達に期待されちゃっただろ。
赤くなった鼻を啜りながら、後藤がちらりとこちらを見る。お前の出番だ、とでも言いたいのだろうか。
ここまでされてしまっては本気でやるしかない。
ここで手を抜いてみろ。優勝を逃して薬研達の機嫌を損ねるわ、期待に応えられずにガッカリされるわで良いことなしだ。
やるなら本気でやって、堂々と恥をかくしかない。
まあこの場には粟田口しかいない訳だし。うん。
そう自分に言い聞かせながら羞恥心を抑え、Aは全力で演技をした。
貴方「ねぇ、みんなどうして泣いてるの？何かあったのなら私に相談してよ！どんな話でも聞いてあげるから、ね？」
そう言いながら、Aは四人の頭を順番に、優しい手付きで撫でていく。
その時、襖が突然開いた。
振り返ると、そこにはこちらを唖然と見つめている審神者と寿がいた。
審神者「えーっ…と、」
寿「…あ、失礼しました〜」
襖は、寿の手によってそっと閉じられた。
しんと静まり返る部屋。
赤く染まってゆくAの顔。
笑いを必死に堪える鯰尾。
気まずそうにAの肩に手を掛ける薬研。
薬研「お、おうA、運が悪かったな…」
貴方「うん、みんな死ね」
信濃「あっコレ駄目なやつだ」
鯰尾「はい!!!ちょっと邪魔が入っちゃったけど!!!五人ともお疲れ様でした!!!!さて最後はレジェンドの登場です、こちらはなんと…」
慌てて大会を進行させる鯰尾の声は、Aにはもう聞こえていなかった。
で。
最終的に優勝したのは、まさかの一期一振。
長兄である一期の発した『お兄ちゃん』の破壊力に、満場一致で優勝が決まった。
そしてしばらくの間、本丸中で「Aが狂った」と噂になったのは言うまでもない。
〜追記〜
終わり方雑過ぎてつらい(真顔
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます！これからも頑張りますぞ〜(*｀･ω･) (2017年3月31日 18時) (
レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*＾▽＾*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！鶴丸さぁあん！！！ついに....！ついに....！恋をした！！！！短編も楽しみにしとりますぞ！！！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ！！！！続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作者ホームページ：
作成日時：2017年3月18日 11時
