短編:粟田口のたのしい遊戯�� ページ5
眼鏡を右手で押し上げた薬研は、Aの顔を見据えて言った。
薬研「俺っちよ、後藤と信濃と厚と組んであの景品の山分け狙ってんだ。協力してくれ」
貴方「はぁ？いや何で私が…」
薬研「頼むって。大人数で攻めた方が戦は勝ちやすいだろ？お前にも勿論分け前はあるからよ」
貴方「いや、これ戦じゃないし。遊びだし。私酒飲めないし」
Aは拒否するが、薬研は澄みきった瞳で訴えかけてくる。
そればかりか薬研の後ろからも、他の三人のメンバーが熱い眼差しをAに注いでいた。
貴方「ギャップとか何して良いか分かんないし、私は不参加で」
厚「んなこと言うなって！絶対いけるからよ！」
信濃「そうだなー…Aの場合だと…」
後藤「あ！そうだ、こういうのはどうだ？」
薬研「おっと、逃げんなよA」
早く出て行きたいという願い虚しく、いつの間にかAは四人に取り囲まれており、四方から服をがっちりと掴まれていたのだった。
もう逃してもらうことは不可能だろう。
Aは観念してその場に腰を下ろし、四人の話を聞いていた。
＊
博多「金なんて、いくらでもくれてやるばい！」
博多がそう言い放った後、A達の番が回ってきた。
骨喰「博多にしては中々珍しい台詞だな」
鯰尾「接戦だね〜」
感心し合う骨喰と鯰尾に、薬研は話し掛ける。
薬研「お二人さん、俺らは組んで参加させて貰うぜ」
鯰尾「おっ！誰と誰と？…後藤、厚、信濃か！強豪チームだなぁ…って、Aも参加!?」
おもしろそー、とはしゃぐ鯰尾をよそに、Aに耳打ちする後藤。
後藤「良いか？キャラはさっき言った通りだぜ。俺達もしっかりやるから安心しろ」
安心しろ、というのはきっと勝てるという意味なのだろうか。それとも、お前の恥はそこまで大きいものにはならないという意味なのだろうか。
どちらにせよ、シナリオ通りにやったら自分は今から大恥をかく予定だ。
信濃「頼むよA、俺達の焼酎かかってるんだからさ」
貴方「子供のくせに…」
薬研「生憎だが、見た目は子供頭脳はおっさんな連中なんだ。諦めな」
自分で言うかよそれ、とAは心の中で毒づく。
骨喰「薬研達の番だぞ」
骨喰が真面目な顔で促すと、Aは薬研達に背中を押されながら粟田口の前に立った。
〜追記〜
中身がおっさんな短刀は多分薬研だけです
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます！これからも頑張りますぞ〜(*｀･ω･) (2017年3月31日 18時) (
レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*＾▽＾*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！鶴丸さぁあん！！！ついに....！ついに....！恋をした！！！！短編も楽しみにしとりますぞ！！！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ！！！！続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作者ホームページ：
作成日時：2017年3月18日 11時
