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Aも首を縦に振り、頬に手を当てた。
貴方「ほんとに何で叩かれたんだろ…？そこまで必死に隠そうとしてたとか？」
薬研「いや、他に隠す方法なんて山ほどあるだろ」
三人は不思議がっていたが、やがて考えることを諦めて本題に戻った。
薬研「原因は多分、ストレスからくるもんだろうな」
貴方「あー…そんな気はしてた」
薬研『最近はあんま飯も食ってないっぽいしな。…まああの性格じゃストレスも溜め込みやすいだろう』
貴方「そういうもんなの？何でもかんでも全部ぶっちゃけるタイプだと思ってたんだけど」
薬研「そういう奴は自分の弱みを見せようとしない傾向にあるからな。この血の量、多分吐いたのは一回じゃない」
貴方「え？」
薬研「こんな大量出血、一回ではほぼありえない。ストレスからくる吐血…つまり胃潰瘍は、潰瘍が徐々に広がってこうなる訳だからな。今まで隠れてやり過ごしてたんだろう」
寿が帰ってきたら、どう声を掛けるべきなのだろうか。
寿が何を思って自分を叩いたかは知らないが、あちらはあちらで色々思うことがあったのだろう。
心無い言葉を浴びせてしまった、とAは後悔した。
すると、Aの携帯端末が鳴った。メールだ。
端末を覗くと、差出人は審神者。
慌てて内容を確認すると、こう書かれていた。
『財布忘れた。悪いけどぼけの部屋からもってきて、たんすの上にある茶色の』
「僕」が「ぼけ」になっている辺り、相当慌てているようだ。
薬研「大将からか？見せてくれ。…自分がボケてるってこと、やっと自覚したのか？」
貴方「主に対してそりゃないでしょ」
薬研『まあ仕方ないだろうな。財布なきゃ治療費払えないし、持って行ってやれ』
貴方「私が持ってくの？」
薬研「お前宛のメールだろ」
貴方「ひとりで？」
薬研『財布届けるくらい一人で十分だろ。大体、そうなると全員行くって言うだろうしな』
こう言われてしまっては、断る理由がない。
貴方「しょうがないなぁー…どこ行ったの、二人」
薬研「町の方だ。この前行っただろ？一応町に着くまでには追いつけると思うぜ」
寿と顔を合わせたくない。
そう思いながらも、Aは審神者の部屋に財布を取りに行った。
箪笥の上を探ると、革製の財布が二つ、布製の財布が一つあった。
うち二つは黒色だ。Aは革製の茶色い財布を手に取り、部屋を出た。
〜追記〜
ちなみに町ってのは城下町みたいなのイメージしてます。江戸。2200年代だけど。
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます！これからも頑張りますぞ〜(*｀･ω･) (2017年3月31日 18時) (
レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*＾▽＾*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！鶴丸さぁあん！！！ついに....！ついに....！恋をした！！！！短編も楽しみにしとりますぞ！！！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ！！！！続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作者ホームページ：
作成日時：2017年3月18日 11時
