三平、てめぇマジでそろそろ良い加減にしろよ。【刀剣乱舞】

56・宣伝 ページ25

寿「いや別に。何でもないけど？」


体調が優れないと言うなんて、それこそ迷惑なんじゃないか？
涼しい顔をして言う寿に、Aはどこか違和感を感じた。


貴方「いやでも、汗凄いじゃん」

寿「あ、今ちょっと走って来たからだと思うぜ」

貴方「え？マ○カーしてたんじゃないの？あとめっちゃ顔色悪いし」

寿「…え、そうか？それ多分気のせい…」

貴方「あのさ寿、絶対今体調悪いでしょ」


ぴしゃりと言われてしまった。
女の勘の鋭さには流石に勝てなかった。


寿「いや、そんなことねーし…」

貴方「はい絶対悪い。薬研に診てもらって。熱中症かなんかかな」


Aは躊躇わずに寿の腕を掴み、粟田口部屋の方に歩く。
しかし寿はそれを咄嗟に振り払おうとした。
ただそれだけだった。

体調が悪いことをどうしても隠し通したかった寿の腕には、必要以上に力が入ってしまったらしい。


貴方「！」


思い切り振り払った時に握られた拳は、勢い良くAの頰に当たってしまった。
Aの体は大きく揺れ、襖にぶつかる。


寿「あ…す、すまん…」

貴方「はぁ？」


何が起こったか分からない、という顔をしていたAの表情は一瞬で変わり、怒りを露わにした。


貴方「…いったいなぁ！せっかく人が心配してやってんのに何で殴るわけ!?」

寿「…いや、わざとじゃ…」

貴方「意味分かんないんだけど！」



あーあ。
また、迷惑かけちまった。



胃が破裂しそうに痛い。



貴方「もういい、勝手にしなよ」



Aはくるりと後ろを向いて歩き出す。

突然、吐き気が込み上げた。
その場にうずくまって堪えようとするが、溢れ出ようとするそれは抑えることが出来なかった。



寿「…う、…ぐ…ごぽっ…」



何かを吐き出す音に、Aはつい後ろを振り返る。


貴方「ちょっ、だいじょ…………、ぁ」


Aは、その場で凍り付いた。


寿が吐き出していたもの。








それは、大量のどす黒い血だった。








〜追記〜

余談だけどキャラが体調悪くなっちゃう系のネタはド性癖です( ˇωˇ )
あ、綺羅たそにまた絵貰ったんで今度載せときますね

そしてわたくし掛け持ちはじめました。三平と似たようなノリの作品です。よろしければこちらも是非〜
三途の川リターンズ【刀剣乱舞】

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