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貴方「…」
寿「…」
審神者「…」
ぬるい水で頭を濡らした三人は、バケツの発射位置とバケツのぶつかった天井を交互に見つめていた。
バケツはギリギリで照明を避けてくれたが、天井の一部には少し傷が付いている。
寿が気まずそうに言った。
寿「えーっと…一応出来た…のか？」
審神者「寿、君ひょっとして、純血の審神者だったりする？」
寿「え？」
審神者「純血…君って霊力持ってる親同士の子ども？」
寿「いや…そういう話は、一度も」
審神者「そっかぁ」
僕ってほんとに師匠って呼ばれて良いのかな…などと言いつつ、審神者は机に肘をつき、顔の前で手を組んだ。
貴方「純血？これにそんなの関係あるの？」
審神者「大ありだよ。遺伝子みたいなものだからさ、霊力って。審神者の血が濃いほど霊力は強いはずだよ」
貴方「って言うか、あんたさっきので限界だったんでしょ？つまりそれって…」
審神者「うん。僕は純血の審神者じゃないよ」
けろっとした顔で審神者は言い放つ。
あまりにも澄まして言うので、Aは更に尋ねる。
貴方「じゃあ、ハーフとかその辺？」
審神者「や、違うよ。実を言うとね、僕に審神者の血は流れてないんだよ」
寿「えっ？」
突然のカミングアウトに目を丸くする寿とA。
貴方「じゃあ何でさっきの水…」
寿「まさか、師匠は本物の超能力者…」
審神者「なわけないでしょ。人から頼まれて霊力受け継いだの」
二人の悪ノリ発言に審神者は咳払いをして言った。
寿「人にって…誰に？」
審神者「あの人に」
審神者が指差す先には一人の女性の写真。
その写真が置いてあるのは、仏壇の前だった。
この写真と仏壇の存在には二人とも気付いていたが、これのことを聞くと暗い話になるということは何となく察しており、聞くことを躊躇っていた。
貴方「あー…」
Aは気まずくなり、審神者から目をそらす。
それに気付いた審神者はAの顔を覗き込んで言った。
審神者「…聞きたい？話」
聞きたくないと言えば嘘になる。
しかし、見た所この女性はもうこの世にはいない。
無理強いをして話させるようなことではないだろう。
しかし審神者の、話したい、と言うような口ぶりにAはつい首を縦に振った。
審神者は、自身の過去について思い出していった。
〜追記〜
こっから審神者過去編になります。
ちょっと長めです。
しかしこれ、最後の方に結構関係するし結構頑張って書いたんで読んで下さい()
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そると@受験生(プロフ) - いつの間に沢山のコメントありがとうございます！これからも頑張りますぞ〜(*｀･ω･) (2017年3月31日 18時) (
レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり猫(プロフ) - 初コメ失礼します!! シリーズを見つけて1章から飛んできました!!面白すぎて涙が出ました(勿論感動でも出ましたよ!!) 鶴さん…みかち…ジジィが尊いことはわかりました(( そして遅くなりましたが続編おめでとうございます!!更新ゆるりと楽しみにしております!!(*＾▽＾*) (2017年3月20日 1時) (レス) id: ace5edcb89 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - 続編おめでとうございます！！鶴丸さぁあん！！！ついに....！ついに....！恋をした！！！！短編も楽しみにしとりますぞ！！！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: d9abe7bbeb (このIDを非表示/違反報告)
ななし(プロフ) - やったいちこめだやっふぃ！！！！続編おめでとうございますありがとうございます、いつも楽しみにしてます！ (2017年3月19日 20時) (レス) id: 2ca1777b5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そると | 作者ホームページ：
作成日時：2017年3月18日 11時
