27 ページ37
大和守「何って…襖が開かないから、斬ろうと思って」
審神者「待ってその理屈おかしくない!?」
大和守「二人が意地悪するからじゃないか」
大和守は刀を鞘に収めながら淡々と言った。
襖は真ん中のあたりから下までスッパリと斬れている。
襖なんてそうそう買い換えるような物ではない。また審神者の財布に響いてしまうだろう。
大和守「あれ、僕のお菓子、すっごい減ってない?」
加州「お前なー…」
面倒臭そうに溜息をつく加州。
後で歌仙の万死固めが普段の威力の二割増しで炸裂するだろう。
審神者「乱達は?」
大和守「さっき監視役抱っこして粟田口部屋行ったよ。すぐ人気者になるだろうね」
審神者「ふーん、そっか。遠くに行ったならもう愚痴り放題だね」
審神者はあからさまに不機嫌な様子で言った。
加州はそれを見かねて、審神者の肩に顎を乗せながらぼやく。
加州「って言うかさー、主、そんなにこんのすけ嫌いなのー?そこまで酷いこと言ってないでしょ?」
審神者「あの寿に対する態度っていうか、敬意の無さ?あれほんっと嫌。寿のこと犯罪者みたいに言って…」
大和守「しょうがないけどね。刀剣男士に暴力振るってたんだから」
審神者「でもそれは育った環境のせい、特に母親が原因なんでしょ。それを放置してた政府も政府じゃん、ぜーんぶ寿のせいって訳じゃないのにさ」
加州「それもそうだけどさぁ…」
審神者「とにかく僕はあの狐のこと信用しないからね。ほんと、監視役なんかに大事な人を悪く言われるなんて思いもしなかった」
審神者は器に乗っていた大ぶりの饅頭を手に取り、ヤケ気味にがっつく。
こんのすけの態度には流石の審神者もかなり腹を立てているようだった。
ふと、大和守が零す。
大和守「主って、やたらと寿さんのこと可愛がってるよね」
加州「確かに。付き合い長いし、もう親友ってレベルだよね。師匠師匠って言われてるけど」
加州がそう答えると、羊羹に手を伸ばしかけていた審神者の手が止まった。
〜追記〜
次あたりちょっと審神者さんの過去にソフトタッチ。
更新の方、金曜日あたりにもう1話公開して少しストップする予定です。私立の入試が終わったらまた1話出して、そっから3月上旬までお休みという感じで_(:3」∠)_おべんきょがんばります
412人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りなほ@受験生(プロフ) - ありがとうございます(`・ω・´)私自身青江クラスタなのでそう言って頂けるとホントウレシィ… (2016年12月18日 0時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - ↓青一江じゃないです。アオーエです。 (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
腐り始めた豆腐 - もう……本当にこの小説大好きです(笑)寿も東も夢主も大好きだぁー!!東の本丸の青ー江が好きすぎる。更新楽しみにしてます! (2016年12月17日 20時) (レス) id: 20ecaa2ed9 (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - この話は割と寿中心なのです( ˇωˇ )トラブルメーカーェ…グラサンは大爆笑でした (2016年11月1日 23時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
白鶴(仮)@プリンは犠牲になったのだ - 寿…お馬鹿さんですか、お前は…… グラサンwwそういやそうだったwwwww (2016年10月31日 14時) (レス) id: 064ce5e387 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そると | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月19日 21時