よぉ三平、また会ったな。【刀剣乱舞】

23☆審神者視点☆ ページ31

平成で五人が奮闘している頃、審神者はと言うと。


こん「初めまして東殿。わたくしは政府からの派遣監視役、こんのすけにございます！以後お見知り置きを！」


昼下がり、政府からの監視役だと言い張る一匹の狐と対峙していた。


こん「これからしばらくの間、寿殿が帰還なさるまで、こちらの本丸を監視させて頂きます。何かご質問は？」

審神者「…」


一匹で喋り続けるこんのすけを前に、審神者はぷるぷると体を震わせ続けている。
その様子を見たこんのすけは取り繕う様に付け足す。


こん「あの…今回の件は寿殿に巻き込まれるような形ですが、こちらもやむを得ず…」

審神者「か、…っか、かわいい！」

こん「は？」


審神者は一言叫ぶと、こんのすけに飛び付いた。


審神者「なにこれ…喋るぬいぐるみ…すっごいフワフワ…かわいい！」

こん「東殿!?東殿！離して下さいませ！」


こんのすけを抱き締め、頬ずりをする審神者はそろそろアラサーとも言える歳である。
しかしこんのすけは審神者の心を、審神者はこんのすけの体をがっちり掴んで離さない。

こんのすけの叫び声と審神者の可愛いコールを聞き付けてか、部屋から加州が出て来て駆け寄ってきた。


加州「どうしたの主。何が可愛いって？」

審神者「加州これ見て…めちゃくちゃ可愛いぬいぐるみ」

こん「ぬいぐるみではございませぬ！立派な管狐でございます！」


あまりに距離の近いこんのすけと審神者に嫉妬したのか、加州は頬を膨らませて言う。


加州「ちょっと俺はー!?俺は可愛くないの!?」

審神者「なんかこう…ジャンルが違う可愛さって言うか、加州は美しい系の可愛さで、こんのすけはゆるキャラ系の可愛さ…分かる？」


しばらく審神者の腕でジタバタと足を動かしていたこんのすけはやっとそこから逃れると、審神者に向き直って言った。


こんの「えーとですね、…東殿、本当に寿殿の居場所をご存知無いと？」


審神者は一瞬顔を強張らせると、『…知らないよ』と小さく答える。
加州もその後ろで勢い良く首を横に振る。


こん「左様でございますか…まあ良いでしょう。貴方方は寿殿のとばっちりを受けたようなものですから、そこまで関係性があるとは見ておりませんので。全く、あの方は何処に逃亡していらっしゃるのか…逃げても無駄だと言うのに」


審神者の眉が、少しだけ動いた。




〜追記〜

あけおめです。
今年も当作品をよろしくお願いします_(:3」∠)_

短編:やらしいお兄さん達のお戯れ。��→←☆W審神者イメージイラスト☆

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