きっと地獄 ページ4
いつの間にか気を失っていたのか、しばらくの間の記憶がない。
自分はどうなったのだろう。
やっぱ死んだ？
あ、そうだ。この展開ならファンシーな未来空間に来ても良いよねドラ○もん。
そう思いつつ目を開けた。
審神者「おお…おおおお…!!」
Aの目の前には、童顔な男がいた。
目を爛々と輝かせている和服の男は、興奮した様子でこちらの体を食い入るように見つめている。
…変態かな？
隣には、マスコットキャラクターのような二頭身の人。こちらは唖然としたような顔。
ここはどこかの小屋の中か。
Aはふと思った。
特に悪いことをした覚えはないが、ひょっとして変な薬でも飲まされて連れ去られてきたのだろうか。
その薬のせいで、包丁が光るなんて言う幻覚を見たのではないか。そう考えれば合点がいく。
でもどうして？身代金目的？強盗？愉快犯？
まあどれにしろ、自分が変な所にいて変な人に何かされようとしているのは事実。
ヤバいじゃん。
冷や汗が全身から吹き出し始めた。
当然手にも汗をかき、手から滑り落ちそうだった棒状のものを握り直す。
ん？
自分の手を見ると、そこには先程まで使っていた包丁があった。
わお。
なんでこんなところに。
あまりにも意外な所持品にAはまた混乱し始めるが、自分の頬を一発叩いて心を落ち着ける。
…大丈夫、落ち着けA。
ここでもし相手を刺しても『正当防衛』ってことで片付く。
私は何もしてないんだから。
襲われそうだったとでも言えば完全無罪！よっしゃ！
自分にとって都合の良いように考え、Aは包丁を構えた。
審神者「え？何、どうしたの…」
男が言い終わる前に、Aはそいつに向かって包丁を振りかざした。
男は驚いた顔をして包丁をかわす。
目の前の男は今にも泣きそうな顔をして叫んだ。
審神者「ちょ…うわわわ、助けてえっ！や、山姥切っ！」
山姥…切り？
なにその物騒なネーミング。
するとどこかから足音が聞こえてきて、小屋の扉が開け放たれた。
山姥切「…何奴！この本丸の主を狙うつもりか！」
入ってきた人は、布を顔の方まで被っていて顔はよく見えない。しかし声からして男だろう。
これが山姥…？
そう思っていると、布を被った人の手元で何かが光を反射する。
それが日本刀だということに気付くまで、そう時間はかからなかった。
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そこら辺の水溜まりの水@不味い水(プロフ) - 作品を読もうと画面を見るとグロ画像がありしょっぱなから精神を抉られた、慰謝料を寄越せ (2018年5月12日 21時) (
レス) id: 30224d1d1f (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 御影さん» 包丁藤四郎!?そんな刀があるのですか…知りませんでした((((；ﾟДﾟ))))大丈夫です、なっちまってません← (2016年9月22日 21時) (レス) id: 762ecccfb8 (このIDを非表示/違反報告)
御影 - 先日徳川美術館で見てきた包丁藤四郎を思い浮かべてしまいましたよ(^-^;一応この話自体は簡潔してるみたいだしこれから読み始めるところなので(←おい)あり得ないでしょうが包丁藤四郎になっちまってるのかなぁー、と妄想しました！ (2016年9月22日 17時) (レス) id: a473325dfe (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - りなほ@多忙さん» なにこの会話！！めちゃ入りたかった！！ (2016年2月9日 19時) (レス) id: dcc37d5cfe (このIDを非表示/違反報告)
りなほ@多忙(プロフ) - 綺羅さん» …続きはメールでしましょうねー (2016年2月6日 7時) (レス) id: a309352d54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りなほ | 作者ホームページ：
作成日時：2015年10月31日 13時
