ブラコン並みに風間さんを慕う女の子は三輪秀次くんの彼女です。-完-

40話 ページ45

ドーン


《トリオン漏出過多》

「す、すごい苗字先輩…」


三雲は呟く。



「うむ、小南センパイが手も足も出ないとわ…」

空閑も少なからず驚いている。


訓練室のドアを潜り、二人は姿を現した。



『どうかな？少しは参考になった？
三雲くん、空閑くん』

名前は換装を解きながら言った。


小南「あんたの実力なんて、あたしじゃ発揮させられないんだから、参考もなにもないでしょ！」

『…ホントに負けず嫌いなんだから…はじめの1本私から取ったじゃない！』




モニターは小南1-苗字9を表示している。



小南「どーせ油断してただけでしょ？！」

フンっと小南は顔をそらす。


『まぁ、小南ちゃんは放っておいて、一回一回の戦闘において、トリガーを変えてみたけど何か参考になった？』

名前は三雲と空閑に微笑みかける。




空閑「ふむ、やっぱりスコーピオンでいこうと思う」

『うん、君は近接戦闘得意だし、身体能力もいい、合ってるんじゃないかな？』



三雲くんは？と名前は三雲を見やる。



三雲「僕は…」

三雲の言葉を遮るように、訓練室のドアが開く音がした。


「名前先輩、ありがとうございます」

『京介、おかえり』

烏丸「訓練指導かわります」



名前は振り返った。




『三雲くん！』

三雲「は、はい！」

『君のなりたいポジションは君自身で決めるんだよ、ちゃんと京介に伝えなさい！』



三雲は少し疑問を覚えたが、すぐに彼女のサイドエフェクトを思い出し力強く頷いた。






「名前」

ふりかえ…いや、見下ろす。



『陽太郎？』

陽太郎「あれがみたいぞ、名前」





…




『あー、あれね、いいよ』




三雲/空閑「?」

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