ブラコン並みに風間さんを慕う女の子は三輪秀次くんの彼女です。-完-

29話 ページ32

遠征艇から精鋭部隊がゾロゾロと出てくる。
皆一様に伸びをしたが、その中でも1番小柄な男は肩を抑えて首を左右へと曲げる。




『蒼也くん！！！』



駆けてくる少女に、風間は口元を緩めた。
疲れが吹っ飛ぶのがわかる。




バッ



飛び込んでくる彼女を風間は受け止める。




『蒼也くん！おかえりなさい！おつかれさま！怪我してない？！すっごく会いたかった！！』


ギューと抱きついてくる彼女に、風間も抱きしめ返す。




遠征組((((羨ましい…！




風間「ああ、ただいま名前。俺も会いたかった、怪我はない大丈夫だ」


見つめ合い微笑み合う2人、風間は名前の頭を心底愛おしそうに撫でた。





オッホンオッホン



甘いムードをぶち壊すように、わざとらしい咳払いがされる。


『も〜家族の再会だよ？鬼怒田さん！空気読んでよ！！』



鬼怒田「公衆の面前でお前たちはなにをしておる！
風間、城戸司令が遠征の報告に来いとの御用達だ、各隊の代表を集めて会議室に来い！
苗字、お前はいらんぞ！！」




風間は「了解」と返事をして、一歩名前から離れる。
密着していた身体には数センチの隙間が空く。




風間「というわけだ、会議に出てくる。
明日メシでもどうだ？ゆっくり話したい」

『もちろん！行ってらっしゃい！』




フッと笑ってもう一度名前の頭を撫でると、風間は会議室へと歩みを進めた。




太刀川「名前ちゃ〜ん！俺にも再会のハgu…！」

風間「いくぞ太刀川」


太刀川の抱擁は風間により阻止され連行されていった。




『あれ？冬島さんは…ってどーしたの？w』

「たいちょーは船酔い、ちょっくら行ってくるわぁ〜」

『あ、はいいってらっしゃい、トーマさん』


当真は名前の頭にポンと手を置いてから、風間と太刀川の後を追っていった。




振り返るとみんなが笑ってた。




名前も満面の笑みを浮かべた。




『おかえり！みんな！！』

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