ブラコン並みに風間さんを慕う女の子は三輪秀次くんの彼女です。-完-

19話 ページ20

『はぁ…』


名前は大きなため息をついた。
目の前で繰り広げられる大人たちの言い争いにあきれ返っているのだ。


『なんでいつもいつもこうなの？もっと穏便に話し合いできないの？』


迅「しょうがないでしょ、派閥があるんだから」



ちょっくら納めてくるよ〜と一歩前に出た迅の背中を名前は見送る。



三雲「あの…苗字先輩…。派閥って？」

『あ、三雲くんは知らないのか…。派閥っていうのはね、ボーダー内における勢力争いのことで、今３つにわかれてるんだよね〜』


三雲「…ていうと…？」


『近界民は全部敵だ！ていう城戸さん派と…、街を壊されるなら戦うぞ！ていう忍田さん派と…、あとは迅もいる近界民にもいい人がいるよね仲良くしましょうよ！ていう玉狛支部』




「聞いているのか？苗字隊員」



会議中にコソコソと三雲と話しているのがバレ突然呼ばれて肩をビクリと震わす名前。



『や、やだなぁ〜城戸さん。聞いてるに決まってるじゃないですかぁ〜………でなんの話ですか？』



城戸はため息を吐くと、名前と迅を見据える。




城戸「黒トリガーには黒トリガーを…
迅、苗字、お前たちに黒トリガー強奪を命ずる」



忍田「それでは強盗となんら変わりなi」



『それはできません』


上層部/三雲「！！！！！？」




鬼怒田「司令の命令に逆らう気か？！」






『それはできませんよ〜？ねぇ？迅』


名前の不敵な笑みに、迅も不敵な笑みを返すのだった。

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